ニューノーマル時代の
サイバーセキュリティはどうあるべきか
― 日本IBMに問う (前編)

デジタルトランスフォーメーション、働き方改革、そして新型コロナウイルス対策……これまでにない変化の中で、企業のサイバーセキュリティ対策もまた見直しを迫られている。

 新型コロナウイルスの世界的な流行は、われわれの生活を一変させた。働き方そのものも、リモートワークやクラウドを駆使したスタイルへと変わらざるを得ず、それにともないサイバーセキュリティのあり方も見直しを迫られている。執行役員という立場で日本IBMのセキュリティ事業全体を担当している纐纈昌嗣氏に、ニューノーマル時代のセキュリティのあるべき姿を尋ねた。(後編はこちら)

日本IBM 執行役員セキュリティー事業本部長 纐纈昌嗣氏
日本IBM 執行役員セキュリティー事業本部長 纐纈昌嗣氏

IT環境の変化、働き方の変化に伴いセキュリティの見直しは不可避に

Q:この数年、企業がデジタル化の中で直面する課題はどのように変わってきましたか?

纐纈:デジタルトランスフォーメーション(DX)が単なるかけ声ではなく、現実的な経営課題として認識されるようになってきました。そしてDXに向け、クラウド活用が広がり、これまでインターネットに接続していなかった環境までつながるようになっています。

 この結果、IT環境そのものが非常に複雑化し、人間のミスがセキュリティインシデントに直結するようになっています。今、さまざまなサイバー攻撃や情報漏洩事件が起きていますが、原因を見てみると構成ミス、設定ミスに起因することが少なくありません。また、これまではITのセキュリティだけを考えていればすみましたが、さまざまなシステムがネットワークにつながることによって、OT、工場のセキュリティに対する脅威が増しており、工場のシステムがダウンしてしまうリスクも高まっています。このように、ITインフラそのものの複雑さが増すだけでなく、ITセキュリティ、OTセキュリティを守る壁が年々高まっているように思います。

Q:このところの新型コロナウイルスの流行で顕在化した新たな課題はあるでしょうか?

提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2021年1月31日
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