テンキー付き、GDPR対応など
KingstonのセキュリティUSBメモリの魅力を探る

欧州データ保護規則(GDPR)をはじめ各国でデータ保護に関する法律が定められている中で、USBメモリが再び注目されている。特に、DRAMで世界の70%近くという圧倒的なシェアを持つKingstonのセキュリティUSBは、その信頼性と性能、そしてセキュリティ機能で高い評価を得ている。そのKingstonが、10月3日から5日まで東京で開催されたSecurity Days Fall 2018において、セキュリティUSBのフルラインアップを展示するとのことで、取材にうかがった。
Security Days Fall 2018のKingstonのブース
Security Days Fall 2018のKingstonのブース

世界で70%のDRAMシェアを持つKingston

 USBメモリは、コンパクトな本体に大容量のメモリを搭載し、USBにより多くのデバイスで使うことができる。データの移動に最適なデバイスであるが、コンパクトであるがゆえに紛失してしまうケースも多く、USBメモリはおろかパソコンのUSBポートを使わないよう物理的にロックしてしまう時期もあった。しかし、最近では再びUSBメモリが使われるようになっているという。

 USBメモリは、基本的にデータの移動に使われる。それが紛失や盗難のリスクを減らすために使用が制限されるようになり、その代替としてクラウドサービスを使用するケースが増えた。しかし、クラウドサービスでデータを転送するのは時間がかかるし、必ずしも安全とは言い切れないサービスもある。また、GDPRの施行も大きなインパクトとなった。データを漏えいさせてしまった場合の罰金は、企業に大きなダメージを及ぼす金額になる可能性がある。

 そこで、セキュリティ機能を持つUSBメモリが注目されている。「Kingstonは、1987年に米国で設立された独立系のメーカーで、ここ15年間にわたって世界最大と評価されています」と語るのは、Kingstonの日本におけるセールスマネージャーである宮崎良亮氏。「Kingstonの主力製品はDRAMで、世界で70%のシェアがあります。その強みは、高品質の製品を安定供給できることで、これはチップメーカーと良好な連携を保っているためです。また、2017年にはトレンドフォース社のDRAMeXchangeから世界一のSSDモジュールメーカーとして評価を受けております」という。

 KingstonではDRAMのほか、NANDフラッシュ、SSD、USBメモリ、SDカード、MicroSDカードなどを提供しており、今回のSecurity Days Fall 2018では注力製品としてセキュリティUSBメモリとSSDを展示している。SSDは、複数のフォームファクタに対応する製品3種類、USBメモリは6種類が並んでいた。デバイス内で暗号化・復号が可能な「TCG Opal 2.0」に対応することで、GDPRに準拠している製品「UV500 SSD」も目立つ。

Kingstonのセールスマネージャーである宮崎良亮氏
Kingstonのセールスマネージャーである宮崎良亮氏

Kingstonならではのセキュリティ機能

 KingstonのセキュリティUSBメモリの特徴をうかがうと、「まず、USBメモリ本体だけで暗号化と復号が可能な点が挙げられます。暗号化にはAES256bitを使用していますが、特徴的なのはメモリの容量すべてが暗号化される点です。一般的なセキュリティUSBメモリには、暗号化されていない領域があり、そこを足がかりにして内部のデータにアクセスし、復号される可能性があります。KingstonのセキュリティUSBメモリは、8GBの容量であれば8GBすべてを暗号化できるわけです」(宮崎氏)。

 KingstonのセキュリティUSBメモリには、暗号化および復号のためのセキュリティチップが内蔵されている。読み書きされるデータはすべてこのチップを通り、暗号化・復号される。たとえセキュリティチップを物理的に取り外したとしても、記録されているデータを見ることはできないという。また、使用する際にはパスワードを入力する必要があり、10回以上パスワードを間違えると、記録されているデータは消去される。「DataTraveler 2000」シリーズには、本体にテンキーが装備されており、これでパスワードを入力できる。メカニカルでなかなかカッコいい。

USBメモリ本体にテンキーを装備する「DataTraveler 2000」シリーズ
USBメモリ本体にテンキーを装備する「DataTraveler 2000」シリーズ

 特に法人でUSBメモリを活用する際には、その利用状況を可視化して管理できることが重要なポイントとなる。そこでKingstonでは、法人向けの機能として管理ソリューション「SafeConsole」をオプションとして提供している。SafeConsoleは、Kingstonと提携しているDataLocker社のソリューションだ。

 SafeConsoleでは、KingstonのセキュリティUSBメモリの「管理モデル」を可視化して一元管理することができる。パスワードのルールや保存するファイルタイプ、地理的な使用制限などをポリシーとしてUSBメモリに適用することができ、紛失や盗難の際には企業のIT管理者が遠隔地からパスワードの再設定やデータの消去を行える。また、USBメモリの場所や利用者などを可視化することも可能だ。任意のタイミングで利用状況を証跡として、コンプライアンス監査を実施したり、レポートを出力したりもできる。

「SafeConsole」の管理画面のイメージ
「SafeConsole」の管理画面のイメージ

 このほか、ウイルス対策ソフト「ESET NOD32 Anti-Virus Engine」を搭載する「DataTraveler Vault Privacy 3.0」もラインアップされている。また、すべてのセキュリティUSBメモリは最大水深4フィート(「IronKey S1000」と「DataTraveler 2000」は最大水深3フィート)の防水仕様となっており、タフな現場でも活用できる。法人向けにカスタムロゴの追加や、シリアル番号の付与、デュアルパスワードといった機能追加もオプションで用意される。

すべてのセキュリティUSBメモリは防水仕様
すべてのセキュリティUSBメモリは防水仕様

さまざまな業種で導入が進む

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提供:日本サード・パーティ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年12月31日
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