マルチクラウド時代のネットワークの課題を解決する「クラウドHUB」

企業にとってクラウドサービスの活用は、もはや当たり前となった。だが、これによってオンプレミスのシステムがなくなるわけではない。そうしたなかマルチクラウドのトラフィックが急増するのに従い、社内とクラウド間の通信を仲介するデータセンターがボトルネックとなっていく。この課題を抜本的に解決するとともに、業界を超えたクラウド活用の新たな付加価値を提示するのが、ネットワンシステムズが提供する「クラウドHUBサービス」だ。

クラウドサービスの利用拡大とともに顕在化する、
オンプレミスデータセンターの課題

 これまで企業はオンプレミスのデータセンターに外部ゲートウェイやセキュリティのインフラを設置し、インターネットを通じて社外と通信するという体制をとってきた。すなわち、社内と社外の通信は必ずデータセンターを経由する。

 しかし、データセンターを中心とした現状のシステム構成のままでクラウド利用が増加していくと、そこにさまざまな課題が顕在化してくる。「クラウドサービスへのトラフィックの増加分がすべて集中し、データセンターがボトルネックになる」「セキュアな通信を確保するために、オンプレミスでセキュリティ機器を多数所有しなければならない」「多様なデバイスのサポート、接点との接続、アプリケーション(SaaS)接続など、ネットワーク運用の負荷が増大する」といったものだ。


図:現在のネットワークの課題

ネットワンシステムズ
市場開発本部
市場開発部 部長
上野 潤二氏

 「2年くらい前から、そうした悩みを抱えるお客様の声が、弊社にも寄せられ始めました」と振り返るのは、ネットワンシステムズ 市場開発本部 市場開発部の部長を務める上野 潤二氏である。クラウドサービスに対して多くの企業が描いている期待は、さまざまな社内システムを“所有から利用へ”転換できることにある。ところが、そのクラウドサービスの利用を増やせば増やすほどデータセンターに多大な追加投資が求められ、運用負荷も増大してしまう。これでは本末転倒と言わざるを得ない。

 「では、だれがこの課題を解決できるかと考えたとき、それはやはりデータセンターネットワーク(DCN)をはじめ、バックアップ、運用管理・監視、トラフィック最適化、ネットワークセキュリティなどのソリューションをオンプレミスの世界で提供してきた、私たち以外にないという結論に至りました」と上野氏は語る。

 こうして多くのユーザーの要望をヒアリングしつつ開発に着手し、2016年9月にリリースしたのが「クラウドHUB」という新サービスである。

マルチクラウドに対応し、あらゆる拠点からセキュアに接続

 クラウドHUBサービスを簡単に言うと、「クラウドサービスを利用するために必要なインフラや機能を、クラウド型で提供するネットワークサービス」だ。


ネットワンシステムズ
市場開発本部
市場開発部 副部長
横山 哲雄氏

 ネットワンシステムズ 市場開発本部 市場開発部の副部長を務める横山 哲雄氏は、「クラウドサービスへの接続ポイントを、これまでボトルネックになっていたオンプレミスのデータセンターからクラウドHUBに切り替えるだけで、セキュアで安定した高速ネットワークによるクラウドサービスの利用が可能となります。また、ネットワークの運用をアウトソースすることで、お客様は自社資産を維持・管理する手間とコストから解放されます」と説明する。

 具体的にはクラウドHUBは、次のような3つの特長を持つ。

 1つは、マルチクラウドとの閉域網接続だ。同社 市場開発本部 市場開発部 技術第2チームの横溝 直樹氏は、「クラウドHUBの基盤となっているCloud ExchangeはBGP(Border Gateway Protocol)によるルーティングを行い、さまざまなクラウドサービスのゲートウェイとダイレクトに接続します」と説明する。現時点でサポートしているのは、マイクロソフトのAzureおよびOffice 365、Amazon Web Service(AWS)で、「お客様の要望をヒアリングしながら、今後さらに多様なクラウドサービスに接続先を拡大していく計画です」と横山氏は補足する。

多様な業界で導入が進むクラウドHUB。今後はエコシステムの確立へ

提供:ネットワンシステムズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年1月31日
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