ZOZOTOWNのインフラには一定した性能と
ダウンタイムのない極めて高い安定性が求められる
コロナ禍の巣ごもり消費の影響もあり、ECサイトの利用が増えている。2021年7月の経済産業省による「電子商取引に関する市場調査」を見ると、物販系分野のBtoC-EC市場規模は2019年の10兆515億円から2020年は12兆2333億円になり、21.71%と大きく伸びている。新型コロナウイルス感染症の拡大がある程度収まったとしても、この傾向は続くことが予測される。
市場拡大で、多くのECサイトのビジネスは好調だ。しかしECサイトのレスポンスが悪かったり安定性が乏しかったりすれば、ユーザーの満足度は低下し、ライバルに顧客が流出しかねない。そのため、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を展開するZOZOでは、ZOZOTOWNのサービスを支えるITインフラに対し、極めて高い安定性と性能を求めている。
「ITインフラの日々の運用やアプリケーション開発などでは、常にダウンタイムが発生しないようにしています」と話すのは、ZOZO 技術本部 SRE部ディレクターの渡邉宣彦氏だ。ZOZOTOWNには常時83万点以上のアイテムがあり、毎日平均2900点以上の新着商品が追加される。年間購入者数は2021年6月末時点で973万人という規模だ。