SQL Server on Linuxは すでに「本番レディ」だ!

Azureでクラウドに力を入れ始めたMicrosoftは、顧客の自由な選択のためにLinuxを重視している。このことは市場でも幅広く認知されている。とはいえ、同社の主力製品「Microsoft SQL Server」をLinuxで動かせるようにするとの発表には、さすがに驚きの声も上がった。Linuxへの対応は簡単に実現できるのか?Linux版はWindows版と遜色ないものになるのか?など懸念もあった。そうしたなか、2017年10月、Linuxで動作するMicrosoft SQL Server 2017が予定通り登場。これは、新たに別ラインのLinux版SQL Serverができたのではない。1つのSQL Serverが、バージョン2017からLinuxやDockerコンテナでも動くようになったものだ。動作環境を大きく拡張したSQL Server 2017の実力は? 長年SQL Serverにパートナーとして、さらにはユーザーとして関わってきた富士通、NECにLinux版SQL Serverについて話をきいた。

WindowsでもLinuxでも、
SQL Server 2017の性能は同等!


富士通
永山 潤氏

 富士通は社内で200を超えるSQL Serverを運用する大規模ユーザーであると同時に、パートナーとしてSQL ServerをはじめとするMicrosoft製品、サービスの活用を企業に提案する立場でもある。富士通株式会社 オファリング推進本部 ワークスタイル変革オファリング統括部 MSソリューション推進部長の永山 潤氏は、「富士通では2011年からMicrosoft Azure を自社サービスとして展開しています。Linuxのインスタンスも増えており、マイクロソフト様からAzureでLinuxの割合が急激に伸びているとも聞いておりましたので、SQL Server がLinux に対応するのは、実は自然な流れだと感じました」と語る。

 富士通グループでソフトウェアの開発、保守、運用などのサービスやシステムインテグレーションを提供する株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ。同社で長くSQL Server案件に携わってきたコラボラティブイノベーション事業部 コラボラティブインテグレーション部 エキスパートの木村 浩氏は、「これまでは顧客のサーバー環境をLinuxで統一したいという要求に、SQL ServerがWindowsでしか動かないため要件を満たせず歯がゆい思いをした」とのこと。今回Microsoftが英断してくれたことで、「今後は提案幅が広がりビジネス拡大で大きなポイントになるだろう」と期待する。同様に株式会社富士通九州システムサービス 官公庁ソリューション本部 テクニカルサポートセンター シニアITスペシャリストの森 一人氏も「Linuxだからという理由での門前払いは、これでなくなります」と言う。


NECソリューションイノベータ
太田 智行氏

  NECも富士通と同様、SQL Serverの大規模ユーザーでありMicrosoftのパートナーでもある。NECグループの中でシステムインテグレーションサービスなどを展開するNECソリューションイノベータ株式会社。同社でエンジニアとして長くSQL Serverに携わってきたのが、プラットフォーム事業本部 サポートサービス事業部 データベースソフトウェアサービスグループ マネージャーの太田智行氏だ。太田氏もまた、「Linux版登場の流れは自然だった」と言う。

 2005年4月1日、Microsoftは「SQL Server on Linux」を提供と発表した。それを見た太田氏は、かなりの衝撃を受けた。しかしこれはエイプリルフールのジョーク。そんなトラウマ的経験があったので、2016年3月に再びLinux版登場の話を耳にした際には、大きな驚きとともに不安もよぎった。「Windowsに最適化してきたソフトウェアをLinuxで動かすには、異なるOS間で同じように動かすための翻訳コストが決して安くないだろうと思いました」と太田氏。とはいえ、SQLPAL(Platform Abstraction Layer)というプラットフォーム抽象化層の話を訊いてからは、これは本物だとの感触を得たとのこと。

みどころ!ダイジェスト紹介

WindowsでもLinuxでも、SQL Server 2017の性能は同等!
これからは存分にLinux環境でSQL Serverを利用できる。ビジネス拡大に大きな追い風
Windowsに最適化してきたソフトウェアをLinuxで動かす
--「これは本物だ!」と実感
SQLPAL(Platform Abstraction Layer)によるプラットフォーム抽象化は、遅くならない!
検証でも続々判明
--Windows環境と差異はなかった!それは機能面でも同じ
データベースの機能や運用については、これまでの知識そのままでOK。LinuxとWindowsのSQL Serverが混在でも、問題なく運用できる
今後はOracleからの移行でも選択肢が広がる!手間も削減
Linuxで動作するOracleをSQL Serverにマイグレーション。BI機能や、新着のAI機能がアプリケーションの価値を高める。

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提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年6月30日
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