セルフサービスBIブームの影に隠れたリスクとは ガバナンス戦略に基づくデータ管理の重要性

データ分析の専門家や情報システム部門だけではなく、現場の業務部門のユーザーも自由にビジネスインテリジェンス(BI)を使えるよう操作を容易にしたセルフサービスBIが注目されている。現場における迅速な情報活用と柔軟な分析に加え、情報システム部門の負担軽減などを実現すると期待も大きい。今回は、ウイングアーク1st 営業本部 BI戦略担当部長 エバンジェリストの大畠 幸男氏に、BIにおけるデータガバナンスの重要性と、同社のBIツールのメリットについて聞いた。

データとツールをセットで提供することがセルフサービスBIの基本

 ビジネスインテリジェンス(BI)のトレンド(波)はこれまで少なくとも3回は世代交代してきた。データサイエンティストなど一部の専門家が、データウェアハウス(DWH)に集約したデータを多次元キューブ化してマーケット分析などに活用した第1世代。分析結果をダッシュボードなどに表現して経営層がビジネス戦略のヒントに用いた第2世代。そして、一部の担当者向けの特別なシステムだったBIを現場の実務担当者も日常的に業務に利用できるよう操作を簡易にすることで、情報活用のスピードや柔軟性の向上に加えIT部門の負担軽減を目的とした第3世代。この第3世代が進化して現在のセルフサービスBIブームにつながった。

 しかしその一方で、セルフサービスBIのデータガバナンス問題が持ち上がる。デジタル経営におけるデータ活用の基本は、企業が抱えるさまざまなデータを有益な情報に変えてビジネスに活かすことだが、そのデータの出所がばらばらで、10人10通りの情報の出し方を認めてしまうと、分析結果の整合性や信頼性が曖昧になるばかりか、企業戦略に向けた経営層の正しい判断が阻害されるリスクも孕んでいる。船の漕ぎ手が勝手な方向に漕ぎ出せば船はまっすぐ進まないかのごとく方向性が見出せなくなる。


ウイングアーク1st株式会社
営業本部
BI戦略担当部長
エバンジェリスト
大畠 幸男 氏

 「BIが普及した昨今、1つのデータからさまざまな見方に変えることは容易になりましたが、しっかりとしたガバナンス戦略に基づいてデータを管理し、企業としてこういう方向に向かうのだというデータの出し方そのものをしっかりと確立しなければなりません」と大畠氏は強調する。セルフサービスBIが登場したことでデータがどこにあるのかという大切な視点が置き去りになり、いかに使いやすいBIであるかを競い合う間違った方向に進んでいると大畠氏は懸念する。

 「BIは経営層やデータ分析の専門家、業務部門など幅広い部門が利用し、それぞれに活用目的が異なるので、画一的な見方でセルフサービスBIは実現できないと考えています。そのため、当社ではデータとそれを使う環境をセットでユーザーに提供していくことがガバナンス戦略に基づくBI活用の基本だと考えています」

現場解放型データベースとしてガバナンスの効いた器を用意

 ウイングアークは、今年から「Data Empowerment Company」を標榜し、お客様のデータに価値を与え企業にイノベーションを起こして、企業価値を高めるプロバイダーとなるべく活動している。その背景には、データの整合性とガバナンスを高い次元で維持しながらユーザーに提供していくことを念頭に、20年近くに亘ってBIを超えるBIとして進化させてきた歴史がある。

 最近のモダンBIにはユーザーの検索・集計のリクエストに対してスピーディーに応える対応力が最優先で求められる。それを可能にするのが、ウイングアークが独自に開発した特許取得済みの高速集計データベースエンジンだ。多次元キューブや、分析カテゴリの階層定義、インデックス作成といった事前処理を必要としないため、膨大なデータの中から必要なデータを瞬時に検索し、要求された多次元集計処理を高速かつダイナミックに実行することができる。特に、普段あまり触れることのない基幹システムや業務システムにあるさまざまなデータを現場のユーザーにも扱えるようにする「フロントデータベース」として活用できるため、現場が最もスピーディーにデータ活用できる可能性がある。ウイングアークのBIではそれをガバナンスの効いた“器”として用意するとともに、その器へのユーザーインターフェイスには高速処理と高いユーザービリティを兼ね備えた集計・レポーティングツールを提供。一元化されていないデータをノンプログラミングで集計して、Web共有やExcel分析、ダッシュボードなど利用用途に合わせたインターフェイスによって、散財したデータ同士を無理なく連携させ、現場担当者が必要なデータを必要な時に自分達のビジネスに活用する。さらに、ライセンスフリーであるため活用できる担当者の人数に制限もない。これがウイングアークのめざすガバナンスの効いたBI活用というわけだ。

提供:ウイングアーク1st株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2017年10月31日