「Google Search Appliance」が実現する、ビッグデータ時代の社内ポータル制御術(後編)

 前回はGoogle社内でも検索システムとして使われている「Google Search Appliance」について紹介した。連載第2回となる今回は、「Google Search Appliance」にどのような機能があり、それが企業にどういったメリットをもたらすのかを紹介しよう。

「情報を探し出す」という、見えにくいコスト

 まず、充実したエンタープライズサーチを持たないことのデメリットを確認しておきたい。最も大きいのは業務の”非”効率化だ。IDCの調査によれば、ナレッジワーカーは労働時間の38%を「情報を探し出すこと」に費やしているという。これをコストに換算すると、1000名雇用している場合、50億円の損失になるという試算もある。


労働時間の38%は情報を探すことに費やされているという
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1000名の知的労働者雇用時の損失試算
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 情報を探した結果、欲しいものが見つかっていればよいが、存在しない情報をいつまでも探していたという場合や、存在する情報が見つけ出せずに既存のものと同じようなドキュメントを作成してしまったというケースもある。このムダな時間は大幅にカットできるはずだ。検索機能にパワーがあれば必要な情報が見つけ出せるだけでなく、情報の不在についても確信を持てる。だからこそ、強力な検索機能が必要なのだ。

2000年当時のGoogle.comのパワーを一台に凝縮


1台にGoogleの機能がすべて含まれたアプライアンス

 ではなぜ、検索機能として「Google Search Appliance」が有力なのか。まずは、その圧倒的なパワーだ。写真のアプライアンス1台で1億文書のインデックスを保持できる。1/2ラックならば10億文書。これは2000年にGoogle.comが保持していたインデックスと同じだ。このパワーは他にないものだろう。また「Google Search Appliance」はアプライアンス形式で提供されているため、検索対象文書の増加に対しても簡単にサーバを追加しスケールアウトが可能だ。

管理者や経営層にとっても大きな導入メリット

 業務効率化によるコスト削減は、エンドユーザーの検索効率向上だけではなく、管理者の負担低減という形でも実現される。

 エンタープライズサーチは導入時に詳細なチューニングを必要とするものが多いが、「Google Search Appliance」にはその必要がない。デフォルト設定でとりあえず使ってみようという状態ならば、導入した当日に起動できる。起動後、クロールを開始すると概ね一晩から数日でクロールが完了され、従来のリンク追加やポータル更新といった作業は必要なくなる。

 GoogleのWeb検索と非常に似ているため、多くのビジネスパーソンの場合トレーニングなしで使いこなせるのもメリットだ。問い合わせ対応等も減るため、管理人員を減らすこともできるだろう。また、サーバ一体型のアプライアンスであるため、ハードウェアコストも抑えられる。

 エンドユーザーにはもちろん、管理者や経営層にとっても「Google Search Appliance」の導入は大きなメリットをもたらす。そして、柔軟なカスタマイズにも対応することで単純に検索ができるという以上の利便性がある。その機能については、グーグル株式会社の検索担当セールス エンジニア、橋口剛氏の解説も交え、次の項でお伝えする。

ログイン後のダイジェスト

  • サジェスチョンや自動翻訳などGoogleらしい機能をフル搭載
    多くのシステムやサーバ、クラウド等を横断して、1つのキーワード入力で検索
  • シンプルな導入・柔軟なカスタマイズ・万全のセキュリティ
    企業システム内のあらゆるデータを検索可能にするコネクタアーキテクチャとは
  • 社内の情報の流れを、「検索」が作り出す
    必読ドキュメントに導くユニークな「社内広告機能」も
提供:グーグル株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2013年5月31日
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