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キルビー特許

用語の解説

キルビー特許とは

(キルビートッキョ)

 Texas Instruments(テキサス・インスツルメンツ)社のJack Kilby(ジャック・キルビー)氏が発明した半導体集積回路(IC)の基本概念についての特許。

1958年の発明で、アメリカでは1959年に出願、1964年に登録され、日本では1960年に出願、1965年に公告された。 同氏はこの業績により2000年にノーベル賞を受賞した。

 特許の内容は、半導体でできた一枚の基板の上に抵抗やトランジスタ、配線などを形成し、全体として特定の機能をこなす電子回路を構成する方法で、すべてのICが対象となる基本特許であった。

 TI社は日本において、特許出願を分割する手法を駆使して特許の一部の成立を遅らせ、1986年に最後の特許が公告された。 これは登録番号の末尾を取って俗に「キルビー275特許」と呼ばれる。 この特許により、親特許が1980年に失効しているにも関わらず、半導体メーカーは2001年までTI社に特許使用料を支払わなければならなくなってしまった。 これを「キルビー特許事件」という。

 富士通は特許使用料の支払いを拒否し、1991年にTI社を相手取って訴訟を起こした。 2000年の最高裁判決は「問題の特許は無効とされる可能性が極めて高く、そのような特許権に基づき第三者に権利行使することは権利の乱用で許されない」とし、キルビー275特許の使用料請求を無効とした。

 このように出願から成立まで長い時間をかけ、応用製品が広く社会に普及してから突如として公開し、特許料の支払いを求める特許を「サブマリン特許」という。

用語解説出典   powered by. IT用語辞典 e-Words

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