汎用京速計算機
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用語の解説
汎用京速計算機とは
(ハンヨウキョウソクケイサンキ)文部科学省が産業界と協同で推進している、毎秒1京(けい:1兆の1万倍)回の演算性能を有するスーパーコンピュータを開発するプロジェクト。
日本最速で一時は世界最速でもあった地球シミュレータ(毎秒約36億回の演算が可能)の250倍近い演算性能の超高速計算機を開発する計画で、総事業費は地球シミュレータの2倍近い1154億円を見込んでいる。 既存の技術の組み合わせではいくつものボトルネックに阻まれて実現は困難と見られており、低消費電力で高性能な半導体素材や回路設計技術、高速な回路間の通信技術、大規模システムを効率よく管理するソフトウェアやプログラミングの技術など、高度な要素技術の開発から始める。
様々な特性の計算課題に柔軟に対応するため、ハードウェアの設計はベクトル型、スカラ型、特定の処理に特化した専門型を組み合わせた複合型のグリッドコンピュータとする案が有力で、これを統合して効率よく活用するにはOSやミドルウェアの面でも高度で複雑な設計・開発が必要になってくると考えられている。
完成した暁には生命科学やナノテクノロジーでの大規模な解析実験が予定されている。 人体を遺伝子や細胞レベルから器官、体全体に至るまでマルチスケールに丸ごとシミュレーションしたり、ナノ材料の振る舞いを素粒子レベルからデバイスレベルまで複合的に詳細にシミュレーションするといった用途が期待されている。
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