CPPM

用語の解説

CPPMとは

(Content Protection for Prerecorded Media)
CPPMとは、DVDなどの光ディスク型記録メディアで採用されている、再生専用ディスク向けの著作権保護技術のことである。
IBM、Intel、東芝、松下電器産業で結成された4C Entityによって策定された。 CPPMではコンテンツが暗号化されて収録されている。 記録メディアには「MKB」(Media Key Block)と呼ばれる暗号鍵が、同じくオーディオ機器やPCの再生用ソフトウェアなどに「機器鍵」(デバイスキー)と呼ばれる暗号鍵が用意されており、MKBと機器鍵がそろうとコンテンツの暗号化が解除できるようになる。 このMKBと機器鍵は合わせて「メディア鍵」と呼ばれいる。 また、メディア鍵に加えて、それぞれのアルバムごとに内容の異なる「アルバムID」と、複製の可不可などの情報が記録された「CCI」(Copy Control Information)と呼ばれる情報がメディアに記録されている。 メディア鍵(MKB・機器鍵)、アルバムID、CCIのすべてが適正な内容となって初めてコンテンツの再生が可能になる。 CPPMにおけるMKBやアルバムIDは、メディア内でデータの開始位置を記録しているリードイン領域に記録されている。 リードインは通常は複製できない領域であるため、コンテンツが違法にコピーされても、コピーされたメディアには暗号鍵が足りないため再生することはできない。 CPPMは再生専用メディア用の著作権保護技術であり、書き換え可能メディア用には「CPRM」(Content Protection for Recordable Media)と呼ばれる著作権保護技術が提供されている。 CPRMの原理はCPPMと同様であるが、さらにメディアごとに異なる固有のID情報が追加される。

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