IBM

用語の解説

IBMとは

(アイビーエム,)
IBMとは、米国ニューヨーク州アーモンクに本社を置き、基礎研究所や製造施設を世界中に展開し、世界170カ国で事業を行っている、総合ITベンダーである。
1911年に設立された。 IBMは、1911年にC-T-Rカンパニーとして設立された。 現在の社名へは1924年に改称されている。 当初はコンピュータのハードウェアやソフトウェアの開発が事業の中心であったが、1990年代中盤以降は、システムインテグレーション、ビジネスコンサルティング、アウトソーシングといった、サービスビジネス事業も併せて積極的に展開している。 ロゴデザインや市場における存在感などから「ビッグブルー」とも呼ばれている。 IBMは、1964年に発表したメインフレーム(汎用コンピュータ)のSystem/360と、その後継機として1970年に発表したSystem/370で、コンピュータのトップメーカーとしての地位を確立した。 現在もIBMのメインフレームは「System z」の名称でシリーズを重ねている。 処理性能と冗長性・信頼性においては評価が確立されており、金融機関や政府をはじめとする多くの組織で基幹業務に用いられている。 2008年8月現在の最新モデルはIBM System z/10である。 メインフレームのほかにも、ミッドレンジコンピュータ(オフィスコンピュータ)のSystem iや、UNIXサーバのSystem p、PCサーバのSystem x、ブレードサーバのBladeCenterなど、さまざまな種類のコンピュータの開発も継続している。 スーパーコンピュータについても、BlueGeneやRoadrunnerなど、処理能力で世界最高性能を記録したシステムを多数構築している。 IBMのパソコンへ市場への参入は1981年と、それほど早くない。 しかし、1984年に発表したPC/ATは業界の標準機となり、現在に至るまでPC/AT互換機の流れを汲むマシンが市場の大多数を占めている。 その後、ThinkPadを初めとするシリーズで人気を博したが、2005年に経営戦略の転換と共にパソコン事業から撤退、部門を中国のレノボ(聯想)グループに売却した。 ソフトウェアについては、DB2、WebSphere、Lotus、Rational、Tivoliなどのブランドで、企業のシステム構築に必要なミドルウェア製品を提供している。 その一方で、ホームページビルダーやホームページリーダーなどの個人向けのパソコン用パッケージソフトの開発も行っている。 また、2002年にはプライスウォーターハウスクーパーズ(PwC)の経営コンサルティング部門であるPwCコンサルティングを買収し、以後、ビジネスコンサルティングにも力を入れている。 日本国内においては、ハードウェアビジネス、ソフトウェアビジネス、サービスビジネスを日本アイ・ビー・エム株式会社が、また、コンサルティングビジネスをIBM ビジネスコンサルティング サービス株式会社が担っている。

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