PC-9821

用語の解説

PC-9821とは

(ピーシーキューハチニーイチ)
PC-9821とは、NECが1993年以降発売してきたパソコンのシリーズ名である。
先代となるPC-9801シリーズの上位互換機種であり、その独自の仕様設計を受け継いでいる。 製品名としては型番の他に愛称が付けられ、タイプ別に「MATE」「MULTI」(後のCanBe)「VALUESTAR」と呼び分けられた。 「MATE」シリーズは、VGA以上のグラフィックに対応し、FM音源・PCM音源を搭載、オプションでCD-ROMドライブを内蔵できるなど、マルチメディア機能が強化されたシリーズとなっている。 同シリーズにおいては、発表年代の順に「A」「B」「X」「R」と型番が付けられている。 「X」や「R」などの後期シリーズに移るほど、PCIバスを搭載したり、P6アーキテクチャーが採用されたりといった、高スペック化の傾向を強めている。 「MULTI」(CanBe)は、パソコン本体とディスプレイとが同梱あるいはで一体型モデルとして販売された。 標準でCD-ROMドライブを内蔵し、FAXモデムやTVチューナーボードが搭載されるなど、主に家庭向けのエンタテインメント仕様として販売された。 型番はシリーズを通して「C」で始まる。 「VALUESTAR」は、Windows 95の登場以降に発売された一連の機種のシリーズ名となる。 PCIスロットを装備し、アプリケーションソフトが多数バンドルされている。 スペックが同じでも、付属するアプリケーションの種類によってモデルが異なるため、比較的豊富なバリエーションを持つ。 このシリーズは、型番が「V」で始まる。 しかしPC-9821シリーズは、Windowsの普及やPC/AT互換機の性能向上など押され、シリーズ独自のアーキテクチャーの優位性を徐々に奪われていった。 そうして1997年10月、PC-9821に代わるシリーズとしてNECから「PC-98NX」シリーズが発表された。 こちらは当初から、事実上のPC/AT互換機として登場した。

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