Shared Computer Toolkit

用語の解説

Shared Computer Toolkitとは

(シェアードコンピューターツールキット,)
Shared Computer Toolkitとは、複数のユーザーが同じパソコン(Windows)を共有して用いているような環境において、そのセキュリティや管理性を向上させることができるツールの名称である。
Microsoftより、2005年12月15日から無償で提供された。 学校や図書館をはじめ、ネットカフェや、空港、ホテルなどのような、1台のパソコンを複数ユーザーが利用する環境では、パソコンにログとして残るログインパスワードやWebサイトの閲覧履歴が知られてしまい、個人的な情報が危険に曝される恐れがある。 また、コンピュータの設定が勝手に変更されてコンピュータ・ウイルスに感染しやすくなったり、アプリケーションを無断でインストールされるなど管理の面でも課題がある。 Shared Computer Toolkitは、インターネットのアクセスやシステム設定、ドライブ、アプリケーションの利用、利用時間などに制限をかけることによって、安全性を高めつつシステム改ざんの阻止を図るものである。 Shared Computer Toolkitの機能は大きく2つに大別することができる。 ひとつは、可能なアプリケーションの利用や設定変更をユーザー別に制限することのできる機能で、もうひとつはパソコンの再起動によってシステムの変更履歴を初期状態に戻すことができるディスク保護機能、である。 ディスク保護では、ユーザーがWindowsにとって重要なシステムファイルを削除したとしても、再起動するだけで復旧できるため、システム障害時のトラブルシューティングにも利用可能である。 制限対象となるユーザーはWindowsのユーザープロファイルごとに設定することができるため、生徒・教師・システム管理者、といった異なる立場のユーザも1台のパソコンを共有することが可能である。 Microsoftは、パソコンの共有と管理について「教育市場のニーズが一番高い」と判断し、東京都の教育機関と協力してShared Computer Toolkit for Windows XPを小中学校へ導入するための検証作業を行っているという。

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