XGP

用語の解説

XGPとは

(eXtended Global Platform)
XGPとは、WILLCOMが開発した、PHS技術を発展させた次世代のワイヤレス・ブロードバンド通信の規格である。
XGPでは、従来のPHSで利用されてきたマイクロセルやTDD(時分割複信)、自律分散制御などの技術資産と、モバイルWiMAXと同じ2.5GHzの周波数帯域、変調方式のOFDMA(直交周波数分割多元接続)、アンテナ技術のMIMO(Multiple Input, Multiple Output)といった最新の無線通信技術を組み合わせることで、高速通信の実現を図っている。 マイクロセルによって基地局を高密度に配置し、周波数帯利用効率の高いTDDで通信を行うことで、輻輳を抑え、有線のブロードバンド通信にも匹敵する高速・かつ安定したデータ通信が実現するとされる。 また、XGPでは、マイクロセルと共にマクロセルやフェムトセルなどを混在させることも可能となっている。 カバー範囲の異なるセルを組み合わせることで、人口密度やエリア拡大、ユーザー拡大を考慮して柔軟なエリア構築が可能である。 WILLCOMは、次世代PHSの構想「WILLCOM CORE」の中核技術として「WILLCOM CORE XGP」を打ち出し、2009年4月に、一部地域でXGPの試験的サービスの提供を開始している。 発表段階での通信速度は上り・下りともに20Mbpsの速度が実現されている。 将来的には、100Mbpsの通信速度によるデータ通信、時速300kmで移動していても通信が維持できる、といった品質の実現が見込まれている。

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