インターネット

用語の解説

インターネットとは

(Internet)
インターネットとは、TCP/IPを通信プロトコルとして世界中のコンピュータあるいはコンピュータネットワークを相互に接続している通信網のことである。
インターネットでは、各コンピュータに割り当てられたIPアドレスと呼ばれる識別番号を元に、ネットワークに接続されたコンピュータを一意に識別し、アクセスすることを可能としている。 ただし、IPアドレスは単なる数字の羅列であって人間が識別することは容易でないため、IPアドレスをドメイン名へと変換して英数字などの文字情報で可能にするドメインネームシステム(DNS)が併用されている。 インターネットそのものについて特定の統括者や運営母体はないが、IPアドレスやドメイン名などの管理はICANNなどの管理団体が、技術や仕様の標準化はIETFが指揮をとっている。 インターネットには自由に参加できるが、利用するためにはインターネットの通信網に接続する必要がある。 データセンターやインターネットサービスプロバイダ(ISP)各社は、主にインターネットエクスチェンジ(IX)を通じて相互接続している。 一般ユーザーはISPと契約して、電話回線やADSL回線などを用いた通信をインターネットに接続させることにより、各家庭からのインターネット接続を実現している。 インターネットは通信プロトコルにTCP/IPを用いているが、ネットワーク構造のより上位に他の通信プロトコルを組み合わせることで、電子メールやファイル転送などのような、さまざまな通信サービスが提供されている。 例えばWWWには主にHTTPが用いられており、電子メールにはSMTPやPOP、IMAPなどが、ネットニュースにはNNTP、インスタントメッセージングにはXMPPなどのプロトコルが用いられている。 ちなみに、WWWとインターネットの違いを挙げるとすれば、以下のように言うことができる。 すなわち、WWWは、HTMLなどの文書フォーマットを用いてWebページの表現やWebページ同士のハイパーリンクを実現するシステムであり、電子メールと同様、インターネット上で実現されている仕組みの一種である。 これに対して、インターネットは、WWWのシステムの土台となっているネットワークそのもののことである。 インターネットは誰に対しても開かれたネットワークである。 インターネットの技術を応用して、LANなどの閉じたネットワーク環境として構築されたネットワークは、イントラネットと呼ばれる。 インターネットとイントラネットの接続点には、外部からの悪意あるアクセスを防止する目的で、ファイヤーウォールなどが設置されることが多い。 インターネットの技術の発端は、1960年代終わりに米国国防総省によって構築されたコンピュータネットワークである「ARPAnet」が原型とされている。 その後、学術研究を目的とするコンピュータネットワーク「NSFNet」が登場し、学術機関を中心としてネットワークが広がっていった。 当初は電子メールや電子掲示板(BBS)が行われていたが、1991年にCERNからWWWの仕組みが発表され、90年代を通じて爆発的に普及していった。 日本では、1984年に村井純を中心とした学術機関のネットワーク「JUNET」が構築され、1988年にはWIDEプロジェクトが発足、1990年代中盤に至ると商用のISPも多数登場して一般家庭への普及が急速に進んだ。 今日、インターネットはPCだけでなく携帯電話や生活家電、家庭用ゲーム機などからも接続可能となっており、日常生活への浸透がますます進んでいる。

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