カジュアルコピー

用語の解説

カジュアルコピーとは

(casual copy)
カジュアルコピーとは、ソフトウェアや音楽ファイルなどの著作物を不法にコピーする行為の中でも、違法であるという意識を特に持たないまま(安易な気持ちで)行なうコピー行為のことである。
カジュアルコピーは、営利目的で違法コピーする行為とは区別される。 営利目的のコピー行為はおおむねヤミ市場での販売やインターネット上での配布を目的とする。 カジュアルコピーは、知人への貸与や、自分が所有している別媒体(2台目のパソコンなど)へのコピーやインストールというような、個人的でなレベルで行なわれる。 商用ソフトの多くは「使用許諾契約書」などによってパソコンにインストールしたりバックアップ用に複製したりする回数を制限している。 そこに定められた回数を超えてコピーすれば違法行為となる。 個々のカジュアルコピーによって著作権保持者が受ける損害は、営利目的によるコピーに比べれば軽微なものである。 ただしカジュアルコピーは日常的に行なわれており、件数も膨大なものになるため、損害をトータルで計算すれば営利目的の不法コピーにも匹敵するといわれる。 カジュアルコピーを行なう当事者が、必ずしもカジュアルコピーの違法性を自覚しているわけではない(使用許諾契約書をよく読んでいないために理解していない)、個々の行為を摘発しても全体的な抑止効果は期待できない、といった問題がある。 ソフトウェアや音楽の著作権を管理する業界団体などは、カジュアルコピーについて啓蒙活動を行ったり、あるいはカジュアルコピー程度の複製を防ぐコピー防止機能を搭載するなどして対応しようとしている。

用語解説出典   powered by. Weblio

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]