グリーンIT

用語の解説

グリーンITとは

(グリーンアイティー,Green IT,)
グリーンITとは、地球環境保護へ配慮されたIT製品やサービス、IT企業の取り組みなどの総称である。
IT技術はそもそも業務の効率化や産業構造の転換を推進する働きがあり、環境負荷の低減にとってプラスの要素を持つといえる。 しかし他方で、IT自体が使用する電力量や廃熱量が深刻な問題として受け止められるようになってきている。 例えばデータセンターにおいては、巨大なサーバー群を24時間運用するために、サーバー自体を動かす電力の他、冷却装置や電力の安定化装置などを常時稼働させる必要がある。 そして設備・施設の大型化はますます進んでいる。 経済産業省が2007年に発表した「グリーンITイニシアティブ」の報告書によれば、米国のデータセンターの電力消費量は過去6年間でほぼ倍増しており、今後20年間でさらに5倍に膨れ上がるといわれている。 このような事情に即し、米国を中心に「グリーンIT」をキーワードとした電力節約の姿勢が注目されるようになってきた。 データセンターの設置場所の工夫や、ハードウェアの省電力化などを中心として、様々な取り組みが始められている。 2007年11月、世界最大規模のデータセンターを有する企業の1つであるSun Microsystemsは、IIJなどの企業・団体と共同で、地下水脈を冷却水として利用できる地下100メートルの地底空間にデータセンターを建設するプロジェクトを発足した。 その他にも発電所の付近にデータセンターを建設することで送電のロスを限りなく抑えるといった取り組みは世界各地で進められている。 データセンターにとどまらず、IT機器全般で省電力化のニーズが高まっていることを受けて、関連する業界団体やメーカー各社が中心となって、2008年2月1日に社団法人電子情報技術産業協会内に「グリーンIT推進協議会」が発足した。

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