コンパクトフラッシュ

用語の解説

コンパクトフラッシュとは

(コンパクトフラッシュ)

 米SanDisk社(http://www.sandisk.com/)が提唱し、独自開発した小型メモリカードの規格。

カード内部に、フラッシュメモリチップとコントローラチップを搭載し、このコントローラチップでの処理により、PCなどからはATA準拠のストレージデバイスとして認識される。 ちなみに、コントローラを内蔵しないメモリカードの場合は、フラッシュメモリへのデータの書き込み/読み込みを専用のソフトウェアが行なうことになる。 なお、これらのソフトウェア(フラッシュメモリ制御ドライバ)は、Flash File System:FFSもしくは、Flash Transkation Layer:FTLと呼ばれる。 さらに、内蔵コントローラが駆動電圧の昇圧/降圧を行なうため、内蔵フラッシュメモリチップの駆動電圧は3.3V、5Vのどちらでもよく、外部のソケットの駆動電圧も3.3V/5Vのどちらでもいい。

 ATAに準拠することによって、多くのOS(DOS、Windows、OS/2など)から標準的に扱うことができ、PCから扱える最大容量も膨大である(FATを用いる場合、理論的には2Gbytesまで)。 しかし、コントローラチップを内蔵するため、フラッシュメモリチップの搭載スペースが減り、コンパクトフラッシュのメモリ容量は従来のメモリカードと比較して少な目であるとされている。 また、コントローラチップ内蔵分だけコスト増にもつながっている。

 なお、PCカードとの互換性を確保するための専用アダプタも用意されている。 これらアダプタの役割は、(コンパクトフラッシュカード側にコントローラがあるため)カードサイズの調節と、配線の延長であり、価格は安価である(さまざまなメーカーから1500~2500円程度で販売されている)。

 コンパクトフラッシュは、デジタルスチルカメラの映像記憶用の電子フィルムとして、また、携帯機器用の外部記憶メモリとして利用されている。 現在、一般的に販売されているコンパクトフラッシュカードの容量は4M~30Mbytesである。 将来的には85Mbytes('97年~'98年)、150Mbytes(2000年)のコンパクトフラッシュが登場する予定だという。

用語解説出典   powered by. アスキーデジタル用語辞典

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