ジミー・ウェールズ

用語の解説

ジミー・ウェールズとは

(ジミー・ドーナル・ウェールズ,ジンボ・ウェールズ,Jimmy Donal Wales,Jimbo Wales,)
ジミー・ウェールズとは、オンライン・フリー百科事典「ウィキペディア」の創始者として知られる経営者である。
1966年8月7日、アメリカのアラバマ州ハントヴィル生まれ。 現在、ウィキメディア財団の理事長を務めている。 大学卒業後、ジミー・ウェールズはシカゴで先物オプション取引を行う企業シカゴ・オプションズ・アソシエーションに勤務していたが、1990年代半ばに独立してボーミス(Bomis)社を設立、ポータルサイトBomis.comの運営を開始した。 ボーミスを運営するかたわらで、ジミー・ウェールズは「インターネット上でフリーな百科事典を提供する」という着想を得て、その構想をオンライン百科事典プロジェクト「ヌーペディア」(Nupedia)として結実させた。 ヌーペディアは、完全にフリーで配布されたが、執筆者を学者に限定したこと、記事投稿に厳格な審査制を導入したこと、ならびに審査を通過した記事が反映されるまでの時間が遅かったことなどを理由として、不成功に終わった。 その後ジミー・ウェールズは、記事の投稿や編集を完全に自由化し、ならびに執筆するためのインターフェースとしてウィキ(WikiWikiWeb)を採用するアイディアを取り入れ、名称を「ウィキペディア」(Wikipedia)として新たにプロジェクトを開始した。 ウィキペディアは有志を中心に盛んに記事執筆がなされ、瞬く間に、膨大なコンテンツを有するインターネット上最大規模の百科事典サイトに成長した。 ウィキペディアは現在、世界各国で母国語バージョンが展開されている。 引用句集「ウィキクォート」やマルチメディア・アーカイブ「ウィキメディア・コモンズ」などの姉妹プロジェクトも他に類を見ない充実ぶりを見せる。 記事執筆は完全に自由ということで、内容の信憑性は保証されていないが、科学関連の用語を中心にかなりの精度を保っていることも確認されている。 2003年、ジミー・ウェールズはフロリダ州に非営利法人ウィキメディア財団を設立、終身理事に就任し、ウィキペディアを始めとするプロジェクトの総指揮をとっている。 ウィキを使った検索エンジンおよびポータルサイト「Wikia」も始動している。 将来的には、アジアやアフリカなど第三世界において教育機関・福祉機関へ良質な情報を提供することをプロジェクトの目標として、ジミー・ウェールズは目標実現を目指して講演活動などを精力的に行なっている。

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