スーパーコンピュータ

用語の解説

スーパーコンピュータとは

(スーパーコンピューター,スパコン,高性能コンピュータ,ハイパフォーマンスコンピュータ,Supercomputer,High-performance computer,HPC,)
スーパーコンピュータとは、コンピュータシステムの中でも特に大規模な、高速な演算処理(ハイパフォーマンスコンピューティング)を行うために設計されたコンピュータの総称である。
スーパーコンピュータの定義については、明確な基準があるわけではない。 しかし、その時代の一般的なサーバーやワークステーションに比べてはるかに高い、時代の最高峰に位置する程の演算処理性能を持ったシステムが、およそスーパーコンピュータと呼ばれている。 スーパーコンピュータの処理速度を示す単位としては、2000年代の後半の時点ではTFLOPS(テラフロップス)を主とし、PFLOPS(ペタフロップス)に差し掛かりつつある。 TFLOPSは1秒間に1兆回の浮動小数点演算が行われることを意味する。 スーパーコンピュータは、アーキテクチャによって、専用に設計されたCPUを搭載したベクトル型スーパーコンピュータと、汎用のCPUを大量に搭載したスカラ型スーパーコンピュータに大別できる。 この他にも、グリッドコンピューティングによって大規模な並列処理を実現するコンピュータシステムも増えてきている。 スーパーコンピュータは多くの場合、研究機関などにおいて、大規模で複雑な計算処理を行うために用いられている。 具体的には、気象や流体の解析、化学分析、ナノテクノロジー、建築設計シミュレーション、衝突シミュレーションなどがある。 例えば、海洋研究開発機構が保有している「地球シミュレータ」では、仮想的に地球を再現して地球上の自然現象全体をシミュレーションしている。 海洋研究開発機構「地球シミュレータ」 スーパーコンピュータの主要なメーカーとしては、IBM、SGI、NECなどを挙げることができる。 世界のスーパーコンピュータの処理性能ランキングを上位500位まで発表している「TOP500 Supercomputing Sites」を参照すれば、現在の最先端のスーパーコンピュータがどれかを知ることができる。 2008年6月現在世界で最も高性能なスーパーコンピュータシステムは、IBMが開発した「Roadrunner」となっている。 その他、IBMのBlue Geneシリーズや、TSUBAME、MDGRAPE-3、SX-9、汎用京速計算機などが著名である。

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