ソフトハウス

用語の解説

ソフトハウスとは

(ソフトウェアハウス,software house,)
ソフトハウスとは、ソフトウェアパッケージの開発やソフトウェアの受託開発を主要業務としている企業のことである。
一般的にソフトハウスというと、自社開発のソフトウェアを販売する企業を指す場合も少なくないが、企業からソフトウェアの開発を受託する企業を指す場合のほうが多い。 ユーザー企業から直接受託する開発業務は少なく、大手のソフトハウスやシステムインテグレータから2次、あるいは3次の下請けとして作業を請け負うことが多い。 ソフトハウスの企業規模はさまざまであるが、規模の大きな企業の場合、ソフトウェア開発だけではなく、ハードウェアの製造や、システムインテグレーション、コンサルティングなどの事業も行っている場合がほとんどであり、ソフトウェア開発を専業にしている多くのソフトハウスは中小規模である。 ソフトハウスは、大きく分けて「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」の3種類に大別できる。 メーカー系ソフトハウスは、ITベンダーの系列下にあるソフトハウスである。 親会社の製品戦略に対応したソフトウェア開発を得意とすることが多い。 ユーザー系ソフトハウスは、金融や製造、運輸などの大手企業が、自社システムの構築のために設立したソフトハウスである。 親会社の業務領域のソフトウェア開発に強みを持つ。 親会社向けのソフトウェア開発がほとんどのソフトハウスもあれば、親会社だけでなくさまざま企業向けにソフトウェアを開発しているソフトハウスもある。 独立系ソフトハウスは、親会社を持たずに、独自の経営戦略に基づいてビジネスを展開しているソフトハウスである。 メーカー系ソフトハウスやユーザー系ソフトハウスに比べると企業規模が小さいことが多い。 ソフトハウスは、ソフトウェア開発を行う技術者さえ確保できれば、設備投資や先行開発投資がほとんど不要であり、容易に会社を設立できることもあって、小規模ながら多数の企業がビジネスを展開している。 しかしながら、ビジネスのグローバル化が進展し、中国やインドなどアジア諸国によるオフショア受託が本格化する中で、国内の多くのソフトハウスは厳しい国際競争にさらされている。 今後は、プロジェクトマネジメントのノウハウや、ビジネスや特定の業務分野において専門知識を蓄積することが急務となっている。

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