ネット視聴率

テレビにおける視聴率をWebサイトになぞらえたものといえる。 ネット視聴率を調査する手段として、多くの場合、モニター世帯のパソコンに許可を得てアクセス履歴を調査するためのプログラムをインストールしてもらい、Webブラウザを使ったアクセスを解析する手法が取られている。 ネット資料率は第三者機関によって実施され、IR資料や、インターネット広告において広告媒体を検討するための資料として用いられている。 テレビの場合とは異なり、Webサイトは常時アクセス可能である。 ネット視聴率を解析することで、利用者がアクセスする時間帯や、リピート率、平均滞在時間などのデータを、性別や年齢層による分析が可能なため、テレビ視聴率に比べてより詳細な情報を得られる。 また、モニターの性別や年齢層、業種、役職といったユーザー属性と照らし合わせることにより、ある属性のユーザーの利用動向を細かく分析することができる。 アクセス状況を調査する手段としては、ネット視聴率の他にも、サーバーのログを解析する方法がある。 ログ解析を用いた手法には、アクセス元のIPアドレスや、ページの巡回状況を参照できるといった強みがある。 ただし、基本的には内部的に作成されたデータであり、計測手法も様々な種類のものが存在するため、客観的資料として利用しづらいという側面を持っている。 また、ユーザー属性に関する情報を得ることも困難である。 ネット視聴率の計測を実施している主な企業としては、国内ではネットレイティングスや、ビデオリサーチネットコムなどを挙げることができる。