ビデオ

用語の解説

ビデオとは

(video)
ビデオとは、動画データを取り扱い、生成、伝送、変換、記録、再生などの機能を持つ電子機器のことである。
また、映像に関する技術や、映像・動画を意味する形容詞としても一般的に用いられている。 動きのある映像情報(動画)を扱う機器のことが「ビデオ機器」あるいは、短く「ビデオ」と呼ばれている。 動画を扱う技術は、もともとアナログ系の技術として、主にテレビジョン分野で確立されてきた。 アナログの電子回路で処理が容易な、NTSCなどのいわゆる走査線を用いて1枚の画像を複数本の走査線データに分解し、これを時系列並べ、人間にとってスムースに感じられる毎秒30画面程度の速度で伝送する、という考え方を基本としてきた。 この時系列データを、電波で伝送するのがテレビジョン(television)である。 動きのある映像情報を符号化し、ケーブルなどを用いて、時系列に伝送される信号は、ビデオ信号と呼ばれる。 ビデオ信号は、撮影時にビデオカメラから出力され、記録メディアに記録される。 VHSなどのメディアは、このような時系列データを、アナログ信号として磁気テープ上に記録し、再生するものである。 DV(Digital Video)テープやHDD(ハードディスク)の場合は、信号はデジタルデータとして記録、再生される。 記録メディアは、磁気テープに代わってFD(フロッピーディスク)やHDD(ハードディスク)などの磁気ディスク系メディアや、あるいは、CD、DVD、BD(ブルーレイディスク)などの光ディスク系メディアなどに、徐々に移行している。 さらに、半導体メモリの集積度の向上や低価格化に伴い、フラッシュメモリやSDメモリーカード、SSDなどを記憶媒体として用いる流れも普及しつつある。 なお、デジタルな放送技術としては、日本国内では、地上波デジタル放送(地デジ)への移行が決まっている。 表示装置としては、走査線数の数が1125本以上という、従来TVの倍以上のスペックを持つHDTV(High Definition TV)が徐々に増えている。 ビデオ技術は、PCの普及、デジタル放送の普及などとともに、徐々にデジタル化されてきている。 既に、デジタル放送が開始され、2011年7月よりアナログTVは終了し、完全にデジタル放送に移行することが決定している。 またデジタル技術が発展してきた影響もあり、放送と通信分野の境界は曖昧になってきており、両分野が融合していく傾向も見られる。 デジタル化した状態では、ビデオ機器とPCの相性は良く、PCと接続できる機種も増えている。 PCやWebにおいては、映像に関連する技術やデータを示す形容詞として「ビデオ」を用いることが一般的である。 とりわけ2000年代の中盤以降、インターネットを通じてビデオ関連コンテンツが配信されるサービスが著しい普及を見せており、YouTubeと嚆矢とする動画共有サイト、GYAOやJoostなどのような映像専門メディアなども多数登場している。 ニュースサイトでも映像ニュースを配信することが珍しくなくなっている。

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