リアルモーションシステム

用語の解説

リアルモーションシステムとは

(real motion system)
リアルモーションシステムとは、2足歩行ロボットの研究開発を行うために開発された「ロボット開発プラットフォーム」の名称である。
スピーシーズ株式会社が発表した。 同時に、このリアルモーションシステムを用いて開発されたハイエンドな2足歩行ロボット「Speecys(SPC-003)」も発表された。 ロボット開発プラットフォームとは、ロボットを開発する際に技術者がぶつかる様々な困難をあらかじめ緩和するものである。 2足歩行ロボットは多岐にわたるテクノロジーが結集されて初めて実現されるものであるため、開発技術者の負担は非常に大きなものとなってしまいがちである。 筋肉系であるサーボ、骨格系であるフレームメカ、あるいは神経系であるサーボ制御やセンサー、頭脳系であるプロセッサユニットとOS、動作系である歩行ソフト、コミュニケーション系であるネットワーク機能、そして各種ツールなど、あらゆる環境の整備を必要とし、その後で初めてアプリケーションソフトの解析を行う事が可能となる。 しかし、リアルモーションシステムにはあらかじめ各機構の動作制御や動作連携が設定されている。 リアルモーションシステムには実機ロボット「SPC-003」の3次元設計データが同梱されており、実機用のモーションエディタで作成したロボットモーションを3次元CAD上で動作させることも可能となっている。 これによって、製品を購入したらすぐにロボット本体と3次元機構シミュレーション環境が揃った状態から利用を開始することが可能となる。 Speecys(SPC-003) 今回の開発においては、3次元設計ツールを導入してからロボットの基本設計が出来るまで約2週間、各種検証を含む設計が完了するまで約2ヶ月程度、従来比出計算すると1/2~1/3の設計工数短縮が実現されたという。 Speecysロボットに設けられた可動関節部分(ジョイント)は26箇所で、その個々に対してモーションをが与えられる。 コンピュータ上で簡単にロボットの動きをシミュレーションでき、重心バランスチェックや、動的干渉チェック、転倒チェック、また、各ジョイントにおけるトルク計算も可能となった。 その結果、設計・開発期間も大幅に短縮し、かつ数々の複合的な検証に裏付けされた高品質なロボットとなった。

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