ルック&フィールとは
(ルックアンドフィール,look and feel,)
ルック&フィールとは、「見ため・感じ」の意味で、コンピューターやOSなどのデザインと操作感の総称である。
ユーザーの使用体験(印象)を向上させる、あるいはシステムの独自性を確保するための重要な要素である。
ルック&フィールは、画面のレイアウトデザインやアイコンの配置、マウス操作などの操作感に加えて、それらと連動した画面や音の反応などが総合的に与える印象を指す。
基本的にはOSを単位として統一されており、そのシステム上で動作するアプリケーションソフトはどれも同じ感覚で操作できるようになっている。
Javaのように複数のルック&フィールを切り替えることも可能となっている。
ルック&フィールが劇的に変わったのは、キャラクターユーザーインターフェース(CUI)からグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)に変貌した際だといわれる。
ウィンドウやアイコンなどを基本とした視覚的な画面表示やマウスによる操作を可能とするグラフィカルユーザーインターフェースは、文字情報だけの操作に較べて革命的だった。
1970年代にXerox社で考案されたSmalltalkプログラミング環境で、初めてGUIが実現し、それを見学に訪れたスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)がこれを見て感動、自ら創業したApple Computer社のパソコンにGUIのルック&フィールを反映させたことから、GUIの普及が始まった。
後にビル・ゲイツ(Bill Gates)の率いるMicrosoftも似たようなルック&フィールを採用した。
以来、現在のOSが備えるようなルック&フィールが定着している。
用語解説出典
powered by. Weblio