ワークステーション

用語の解説

ワークステーションとは

(WS,workstation,)
ワークステーションとは、一般的に、業務上の高度に専門的で処理負荷の高い作業を行うために、一般向けのPCよりもハイスペックに組み上げられた、主に個人で業務用途に利用されるコンピュータのことである。
ワークステーションは、1980年代にUNIXを搭載したサーバーのクライアントとして登場し、UNIXワークステーションとも呼ばれた。 1990年代には、RISC型アーキテクチャの高性能なCPUや、大容量のメモリ、独自のアーキテクチャなどが採用され、当時のPCとは比較にならないほど高い性能を実現していた。 ワークステーションで扱われる業務内容の例としては、CAD、グラフィックデザイン、DTP、科学技術計算などがある。 特に1980年から1990年代にかけては、エンジニア向けに計算能力が強化されたEWS(Engineering Workstation)や、デザイナー向けにグラフィック機能が強化されたGWS(Graphics Workstation)などがプロフェッショナルに好んで用いられた。 1990年代の後半頃から、一般的向けに提供されているPCの処理能力が飛躍的に向上し、高度なネットワーク機能やグラフィックス機能も搭載されるようになリ始めた。 その一方で、WindowsベースのPCワークステーション(Windowsワークステーション)が普及も登場し、ワークステーションとハイエンドなPCとの区別が明瞭でなくなり始めた。 システム全体の安定性や可用性の高さでは、ワークステーションの方が明らかに優れているという指摘もある。 それでも近年のハイエンドなPCは、高可用性を実現しており、ワークステーションとPCの区別は一層曖昧になってきている。 筐体の形状、あるいは、スペックや価格においても、最近ではほぼ同レベルになっている。 2008年7月現在、HPやDELL、NEC、富士通、LenovoなどのPCベンダーが、PCとワークステーションの両方を発売しているが、ワークステーションとハイエンドなPCとを差異化する要素は各社によって異なるといえる。

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