一方向関数

用語の解説

一方向関数とは

(イチホウコウカンスウ,oneway function,)
一方向関数とは、計算すること自体は比較的容易だが、計算結果から元の情報を逆算することは極めて困難であるような関数のことである。
数学的に記述すれば、関数fが任意のxについてy=f(x)の計算は簡単であるが、y=f(x)となるyが与えられたとき、fの逆関数gによりx=g(y)を導き出すのは事実上不可能である場合に、関数fが一方向関数と呼ばれる。 あるいは、サイモン・シン(Simon Singh)の世界的ベストラーである『暗号解読』では、一方向関数の比喩として次のような例を挙げている。 すなわち、黄色と青色の絵の具を混ぜ合わせて緑色の絵の具を作るのは簡単だが、緑色の絵の具から元の色に分けるのは不可能である。 なお、一方向関数でも、秘密の鍵を知っていれば容易に逆算が可能であるような関数が、特に一方向落とし戸関数と呼ばれる。 いわゆる秘密の落とし戸(trap door)を知っている人は、隠し部屋から脱出できるのと同じで、鍵を持っていれば一方向的でなくなる。 一方向落とし戸関数は、公開鍵暗号方式における技術の要となっている。

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