排他制御

用語の解説

排他制御とは

(ロック,lock,)
排他制御とは、一般に、特定のファイルやデータに対するアクセスや更新を制御することである。
特にファイルやデータベースへの書き込み処理を行なう際に、データの整合性を保つためにアクセスやデータの読み書きを一時的に制限すること。 データの参照と書き込みとを常に解放しておくとすれば、二人の管理者が交互にデータを参照し、情報が共有されない状態のままで、各々の作業を反映したデータへと更新する場合が生じうる。 このとき先に参照した者と、後に参照した者が、交錯した順序でデータ更新を行えば、実情とデータとは混乱して一致しなくなる恐れもある。 このような事態が生じるのを防ぐために、データを更新する際にはデータに排他制御をかけて、他の者がデータを読み書きできないようにする。 そうすれば、他の者は更新完了後のデータのみ参照できるようになるので、実情との整合性が乱されることはない。 その際、データの参照と更新との両方を禁ずるか、あるいは参照は許可するかが設定できる。 ひとつのプログラムがデータにアクセスして処理を行う間、他の接続口には許可・不許可を示す標識が立てられる。 なお、複数のファイルにまたがって排他制御(ロック)が行われる場合には、ユーザーの一方があるファイルをロックしながら別のあるファイルのロック解除を待ち、もう一方ではその別のファイルをロックしながら先方のロックしたファイルのロック解除を待つ、そのため互いに固めつつ固められ、いつまでたっても処理が進まない、といった事態が生じうる。 この現象はデッドロックと呼ばれており、プログラムの設計に問題がある場合に発生する。

用語解説出典   powered by. Weblio

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]