無停電電源装置(UPS)

用語の解説

無停電電源装置(UPS)とは

(ムテイデンデンゲンソウチ(UPS))

 一般には、鉛蓄電池を電源として使用し、制御や整流のための回路と組み合わせた独立した電源供給システムのこと。

停電対策という意味では自家発電装置なども考えられるが、UPSという枠には含まないのが普通だ。

 単純な電力供給だけではなく、供給電力に混入するノイズやサージの除去も行なうのが一般的になっているため、落雷などによる機器破壊からの保護のためにも有効である。

 CPUなどとは異なり、基本となる技術は充電池のものであり、そうそう飛躍的な技術革新は望めないため、成熟した製品群と考えてよい。 電源供給方法や、停電時にバッテリ駆動に切り替える手法などによっていくつかの種類に分類できるが、基本的には自動車に搭載されているのと大差ない鉛蓄電池の固まりであり、極端な違いはないものといってよいだろう。

 もっとも、最近ではサーバの大規模化が進んだことと、業務遂行上不可欠の役割を担う重要なサーバが増えたことに対応して、より大規模なサーバ環境を効果的にサポートするためのソフトウェアによる支援を強化したものや、サーバと組み合わせて利用しやすいようにラックマウントからごく小型の外付けハードディスク程度のものまで、用途に応じたバリエーションが豊富になる傾向があるようだ。 日本では比較的品質の高い電源が安定的に供給されているため、あまり差し迫った必要性を感じることはないかもしれないが、サーバを運用する際にはそのデータの重要性に応じて導入を検討すべきデバイスである。

用語解説出典   powered by. アスキーデジタル用語辞典

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