生体認証とは
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生体認証とは、個人認証の方式の一種で、指紋や声、筆跡、静脈、瞳の虹彩といった、生物個体が持っている特性を利用した認証の仕組みのことである。
生体認証は、ユーザーの身体の一部を認証の材料として用いるため、パスワードのように忘れたり、ICカードなどのように紛失したりする危険性が少ないというという特徴がある。
生体認証に用いられる個人的特徴は、数値化され、複合的要素によって管理されている。
例えば、指先の指紋にある隆線の相対的な位置関係を数値化して管理したり、筆圧や書き順、ペンのスピードなどを数値化して管理したりする。
指紋や筆跡などを単純な画像で管理するようなものではなく、そのため複製・偽造やデータの盗難などにも強いとされる。
生体認証への利用が期待され、研究や実用化の取り組みが進められている身体の部位としては、指紋や静脈、虹彩などの他にも、顔、網膜、耳介、DNAなどを挙げることができる。
また、虹彩認証、顔認証、静脈認証、指紋認証などのシステムは、一部実用化も進んでいる。
生体認証の課題として、アクセス権を持つ当人を拒否してしまったり、偶然的にアクセス権を持たない人間を許可してしまったりといった誤認の可能性などが挙げられる。
そのため、生体認証の精度は一定水準に留め、IDのような生体認証以外の認証システムと組み合わせて利用するシステムを構成している例なども見られる。
ちなみに、生体認証を表す英語の「バイオメトリックス」(biometrics)は、「生物測定学」という統計学上の用語に由来する。
現在ではもっぱら認証方式としての意味で用いられている。
用語解説出典
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