電力線モデム

用語の解説

電力線モデムとは

(デンリョクセンモデム,PLCモデム,Power Line Communication Modem,)
電力線モデムとは、電力線を使って通信を行なう電力線通信(PLC)を行なう際に用いる通信装置のことである。
データ通信用信号をのせたキャリア波を、家庭内の電灯線や屋外の低圧電線に重ね合わせたりそこから分離したりする役割を果たす。 2005年4月時点までの日本では、電波法によってキャリア波の周波数が10k~450kHzの間でしか利用することができない。 これに合わせて、現在国内では短波帯において電波が漏洩しにくいようなモデム製品の開発を各社が行ってきた。 例えば、2000年9月には三菱電機は、OFDMという変調方式を採用してノイズの少ない環境で3Mビット/秒の通信速度を実現した。 さらにその後、住友電気工業は変調方式にOFDMを使って、上り18Mビット/秒、下り 27Mビット/秒のモデムを開発し、スペインでも実証実験を行った。 こうした動きを受けて総務省では電力線搬送通信設備に関する研究会を設立した上で電力線通信への短波帯の開放を検討しているが、現在のところ開放は見送られている。 ただし、国内での実証実験には認可が下りているため、現在メーカー各社により研究開発が続けられている。

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