サイバー攻撃がビジネス継続の大きな脅威になっている。攻撃の被害は、幅広い産業分野に広がっており、国内でも、自動車、製造、エネルギー、医療、テクノロジーなどの分野でビジネス継続に大きな影響が出たケースが報告されている。セキュリティ企業フォーティネットによれば、2023年下半期のランサムウェアとワイパーの検知の44%は、これら産業分野の組織を標的とするもので、特に、重要インフラを標的とした高度なサイバー攻撃が顕著に増加していたという。デジタル化の取り組みが進む中、保護が不十分なIoTデバイスが標的にされるケースも増えている。また、攻撃は多様化しており、2023年に公開されたすべての業種における新たな脆弱性は3万(前年比17%増)を超え、5年前から存在するエクスプロイトが検知された組織の割合は98%に達していた。本資料では、フォーティネットが行った2023年下半期グローバル脅威調査の結果をもとに、近年の脅威のトレンド、被害の実態、実際に使われている手口などを詳細にレポートする。