ゼロトラストとは何かを説明してほしいと言われ、最近はいろいろなところにお邪魔してお話をしています。とはいうものの、ゼロトラストが何か定義する必要はありません。
ゼロトラストは技術用語ではなく、どちらかといえばマーケティングのためのバズワードですし、ゼロトラストが説明できたからといって、その先にある何かを作ることができなければ意味がないからす。
ゼロ トラストという言葉が流行り始めて 10 年近く経つ今では、世の中にゼロトラストという言葉があって、その先にはこんな環境ができる、ということを理解することが重要です。
このワークブックでは、皆さんの中にあるゼロ トラスト体験を通じて、ゼロ トラストという言葉が浸透してきたことを実感していただきたいと思っています。ゼロ トラストという言葉を作った人がこのワークブックを読んでどう思うかわかりませんが、きっと納得してもらえるのではないかと思っています。
どうしてもゼロ トラストを定義したいということであれば、いろいろな資料を参照していただければ、その資料の著者が考えるゼロ トラストが記載されていますので、納得できるものを採用していただければよいのではないかと思います。
ただし、それが他人と共有できるかどうかはわかりません。もはやゼロ トラストは第二世代、ネットワークのセグメンテーションの話を書いているような資料は、その次の IDベースのゼロ トラストを説明している資料とは内容が異なっているでしょう。そしてまだまだこのバズワードを使っていろいろな企業が独自のコンセプトを打ち出していくことでしょう。それぞれのゼロ トラストを網羅的に理解することは、必ずしも皆さんにとって有用ではないかもしれません。
このワークブックの 3 章では、ゼロ トラストの考え方に Microsof t の製品・サービスがどのような影響を受けて発展してきたかに触れ、 Microsof t の製品・サービスでお客様が実現できるゼロ トラストについても紹介します。
これも Microsof t が考えるゼロ トラストですが、ユーザーの皆さんがこれからの IT環境を計画していく中でお役に立つ内容になると思います。ぜひ、ワークショップと共にお役立てください。
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