「eKYC」という言葉に注目が集まっている。KYCとは “Know Your Customer” の略で「顧客を知る」という意味である。古くからKYCを行ってきた金融業界では「マネーロンダリング(資金洗浄)を防止するために口座開設時に行う本人確認業務」を示し、与信審査、反社チェックなどの意味で使うこともある。KYCに電子的(electronic)な要素を組み合わせるのがeKYCだ。スマートフォンなどのデジタルデバイスを使って、オンラインで本人を確認する。
この資料では、eKYCについて消費者と事業者の両方からの利点と注意点を、調査データを交えて紹介する。マイナンバーカード申請が全国民の7割を超え、行政手続きでもeKYCが使われるようになってきた。民間でも、既に金融、人材、フリマ、CtoCサービスなどがeKYCを導入している。社会全体のデジタル化が進む中で、様々なシーンでeKYCによる本人確認がされることが見込まれており、基本的な仕組みを今のうちに理解しておきたい。
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