クラウド時代を勝ち抜くSD-WANの3つのユースケース - シスコ講演より

ZDNET Japan Ad Special

2018-02-14 13:00

[PR]ZDNet Japanセミナーより。シスコシステムズの進藤資訓氏が「クラウド時代の企業間ネットワークのあり方 Cisco SD-WAN (with Viptela) の"いま"と"これから"」と題して講演した。

昨年買収したViptela技術を活用する
Cisco SD-WANソリューション

進藤 資訓氏
進藤 資訓氏
シスコシステムズ合同会社
コンサルティング システムズ エンジニア

 クラウド時代に入り企業ネットワークのあり方が根本的に変わってきた。なかでも、今後10年を見据えるうえで重要なテーマになってきたのがSD-WANだ。進藤氏はまず、現在のWANの課題として、回線費用の高さ、サービス提供にかかる時間、セキュリティ、一貫性のある管理の4つがあると指摘。そのうえで「従来のWANは、柔軟性が乏しく、管理も複雑で、経営層の意思が反映されにくい状況です。ビジネスに貢献できるWANとしてSD-WANへの期待が高まっています」と説明した。

 シスコは昨年買収したViptelaの技術を活用し「Cisco SD-WANソリューション」の展開を本格化させている。Viptelaは2012年に米カリフォルニアで設立されたSD-WANベンダーで、クラウド環境を活用したソリューションに強みを持つ。ハードウェアないしは仮想アプライアンス形式で提供するルータ機器「vEdgeシリーズ」と、クラウド上で動作するSD-WANコントローラと管理ツールを組み合わせて、SD-WANをクラウドサービスとして提供できることが特徴で、企業の求める俊敏性に対応することができる。また、コントローラをクラウドではなくオンプレ環境に立てることも可能だ。


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 進藤氏は「Cisco SD-WANのユースケースは大きく、企業WANの最適化、パブリッククラウドへの対応、可視化・オペレーションの簡素化の3つあります。従来のWANの課題を解決し、クラウド時代に合わせたWAN環境を容易に構築できるようにします」とメリットを強調した。

既存ルータISRとも統合可能
ビジネスをエンドトゥエンドで支える

 まず、企業WANの最適化では、vEdgeが既存のWAN環境におけるパスの死活や通信品質を常時モニタリングし、回線を有効活用できるようにする。vEdgeに備わるDPI機能を使って、アプリケーション単位でのパケットの可視化と監視する。また、既存WANの論理的な統合や分割が可能だ。例えば、グループ会社のMPLS回線を1つにまとめたりできる。

 2つめのパブリッククラウドへの対応では、SaaSやインターネットへのアクセスを最適化するケースが代表例だ。Windows UpdateやOffice 365へのアクセスなど拠点によってはネットワーク遅延が発生しがちな場合に、最適なアクセス経路を自動で提供できるようにする。また、既存のWANを延長し、複数のパブリッククラウド環境にシームレスに接続するような構成をとることも可能だ。

 3つめの可視化・オペレーションの簡素化では、アプリケーションごとの通信量や拠点間のネットワーク品質などの統計情報をわかりやすく表示する。通常とは異なるアプリケーションの使用を検知したり、ユーザーエクスペリエンスが低下したサイトを特定したりといったユニークな機能も備える。運用管理はGUIで、管理性が高いことも特徴だ。


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 そのうえで、進藤氏は「小売業や金融機関、医療機関などの大規模本番環境で多くの導入実績があります。今後のロードマップとして、既存のシスコISRシリーズをvEdge相当として利用できるようになるだけでなく、DNA CenterへのSD-WANコントローラの統合も進めます。Cisco Merakiがシンプルな操作と管理性が特徴のネットワークサービスだとすると、Viptelaベースのソリューションは高い柔軟性とカスタマイズ性が特徴です」とロードマップとサービスの位置づけを紹介。

 最後に「Cisco SD-WANは、SD-WANに必要とされるすべての要素を備えたフルスタックのソリューションです。クラウド時代のビジネスをエンドトゥエンドで支援していきます」と訴え、講演を締めくくった。

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