次世代省電力製品を実現する8/32bitマイコン向け超低消費電力プラットフォームを発表

STマイクロエレクトロニクス

From: PR TIMES

2009-06-18 08:59

革新的な130nmプロセス技術が、STM8SとSTM32Fの新たな可能性を開拓し、
新しい市場とアプリケーションへの参入を実現


マイクロコントローラ(以下マイコン)分野の世界的リーダーである
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、8bitおよび32bit
マイコン用の新しい超低消費電力テクノロジー・プラットフォームの詳細を
発表しました。この新しいプラットフォームをベースとしたマイコンにより、
次世代のエレクトロニクス製品における消費電力の低減、進化するエネルギー
効率規格への適合、およびバッテリ駆動時間の長時間化が可能になります。
ますます高まるこれらの要求に応えるためには、マイコン設計とプロセス技術の
あらゆる側面に目を向け、すべての領域において最大限の改善を行う必要性が
あります。

この新しいプラットフォームは、130nmプロセス技術をベースとしており、
ロジック機能向けに漏れ電流が極めて少ないトランジスタ、アナログ機能向けに
低電圧トランジスタ、革新的な低電力組込みメモリ、新しい低電圧/低電力の
標準ペリフェラル、および革新的パワー・マネージメント・アーキテクチャの
使用といった最適化が施されています。これらの機能強化によって、動作時
および静止時の消費電力を大幅に低減し、市場における多くの低コスト・低電力
デバイスよりも優れたワット当り性能を発揮するマイコンを実現します。

STは、この超低消費電力プラットフォームをベースとした、新型マイコン・
ファミリ STM8L/STM32Lを2009年下旬に発売します。両製品ファミリは、
STM8Sファミリ(8bit)とSTM32Fファミリ(32bit)の超低消費電力版で、
Flashからの動作時で150μA/MHzという低い動的消費電力を達成しており、
HALTモードの消費電力はSRAMの内容とレジスタを維持した状態でわずか300nA
です。STM8Lファミリの製品は既に主要顧客向けにサンプル出荷が開始されて
います。

この新しいテクノロジー・プラットフォームにおいて、漏れ電流が少なくなるよう
最適化されている130nmデジタル・トランジスタは、通常動作時と省電力モードの両方で
マイコンの消費電力を低減します。さらに、革新的な低消費電力組込み不揮発性
メモリが、アプリケーション・データを処理するために消費されるエネルギーを
低減します。強化されたアナログ・トランジスタは最低1.65Vまで機能し、
チップ上のアナログ回路の低電圧動作を可能にします。パワー・マネージメント・
アーキテクチャも、コアの低電圧動作や低消費電力状態から、4マイクロ秒の
超高速ウェークアップなどの技術を通して、全てのモードで電力を節約します。
さらに、専用のデジタル・ライブラリと新しい低消費電力システム・オン・
チップ(SoC)設計フローにより、STの超低消費電力マイコン・ファミリを
拡充し、新製品の迅速な市場投入が可能になります。

STのマイクロコントローラ製品事業部のジェネラル・マネージャであるJim
Nicholasは、次の様にコメントしています。「同プラットフォームをベース
とした新しいSTM8LおよびSTM32Lは、利便性/性能/柔軟な接続性を最適化した
製品が既に含まれているSTM8SおよびSTM32Fファミリを拡充します。製品開発者
は、これらの新型マイコンを使用することにより、ポータブル医療機器や電力
メータなどの急成長市場に加え、バッテリの長時間駆動、バッテリ・サイズの
小型化、またはバッテリなしでの動作が要求される新しい分野においても、
今日最も先進的かつ効率的なプロセッサ・アーキテクチャを利用できます。」

この新しい8bitおよび32bitマイコンは、アラーム・システム、無線センサ、
タッチ・センサ・モジュール、および各種携帯型機器(個人向け医療機器、
携帯型ゲーム端末、リモコン・ユニット、GPS装置、個人向けスポーツ機器、モ
バイル・アクセサリ等)などのアプリケーションに最適です。

STM8SおよびSTM32Fファミリは、低コスト、低消費電力、および最高の設計
柔軟性を実現することで、効率的なプロセッサ・アーキテクチャに対する
開発者のニーズをサポートします。両製品ファミリは、STM32Fファミリの
ARM(R) Cortex-M3(TM)コア・ベースのマイコン同様、それぞれが先進的
プロセッサ・コアを使用しており、ペリフェラルは両製品ファミリで互換性が
あるため、設計における高い柔軟性とソフトウェアの再利用を促進します。
各製品ファミリのデバイスにはピン互換性があり、設計者はそれぞれの設計に
関してピン数およびペリフェラルを自由に最適化することができます。また、
両製品ファミリ共、省電力スリープ・モードとアイドル・モード、高速な
ウェークアップ時間による不要なクロック・サイクルの低減、低電圧動作など
を含む、実績ある省電力方式を最大限に活用しています。

また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
(リンク »)

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品や
ソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、
他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、
幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、
大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し
世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、
市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目
を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所
(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: (リンク »)
STグループ(英語): (リンク »)
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