PlayStation(R)3専用ソフトウェア『グランツーリスモ5』 X1プロトタイプの全貌を公開

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

From: PR TIMES

2010-10-29 09:37

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)(※1)は、「グランツーリスモ」(GT)シリーズ(※2)とレッドブル・ レーシングによる夢のコラボレーションプロジェクト “X1プロトタイプ” の全貌を公開いたします。

「もしルールやレギュレーションをすべて度外視して地上最速のレースカーを作るとしたら、それはどんな車でどんな性能を持つだろう?」という夢から始まったプロジェクト“X1プロトタイプ”によって、現実のテクノロジーを元にした架空のレースカー「レッドブルX1」が生まれました。この驚くべき外見のレースカーは、「GT」シリーズを手掛けるポリフォニー・デジタルによって練り上げられ、世界的レーシングコントラクターであるレッドブル・レーシング、およびエアロダイナミクス(空気力学)の専門家にしてレースカーデザインの鬼才エイドリアン・ニューイが参加したプロジェクトによって誕生しました。セバスチャン・ベッテルによる鈴鹿サーキットでのシェイクダウンテストの結果を踏まえると、PlayStation(R)3専用ソフトウェア『グランツーリスモ5』で これ以上ないドライビング体験をお楽しみ頂けることとなります。

名作と呼ばれたあらゆる歴史的なレーングカーと同様に、「レッドブルX1」は幾重にも及ぶ試行錯誤の末に完成しました。プロジェクト当初「レッドブルX1」はターボエンジンを動力源とし、ホイールカバーとグラスキャノピーを持つシングルシートの 低抵抗ウイングカーでした。これ自体、15,000回転・1,483馬力・最高速度400Km・6G(横G)という凄まじいスペックを発揮する マシンでしたが、エイドリアン・ニューイの夢と熱意によって「ファンカー」の技術を取り入れるという、より挑戦的な提案へと 昇華しました。この技術はマシンの下からファンによって強制的に空気を吸引し、マシンの下の気圧を下げることで大きな  ダウンフォースを発生させるもので、1970年代後半にF1にも登場、そしてすぐさま禁じられたという背景を持つ技術です。

エイドリアン・ニューイの新しい提案に基づくマシンのデザイン変更は、低速コーナーでのコーナリングスピードを著しく 高め、その真価を証明することとなりました。グラスキャノピー、タイヤのフルカウル、ボディスタイルによる低抵抗、ファンに よる低速域のダウンフォース向上、フロント・リアウィングおよびリアディフューザーの高速安定性の効力、それら全てが集結 した結果、「レッドブルX1」は、人体の限界値とほぼイコールとなる8Gを超える横G、そして最高速度450Km以上という、驚異的なスペックをもつマシンへと生まれ変わりました。そして、デザインチームによって最後に行われたシェイクダウンテストに  おいて、セバスチャン・ベッテルは初走行にも関わらず、鈴鹿サーキットのコースレコードを一気に20秒以上も短縮する驚異的なラップタイムを記録しました。

レッドブルレーシング チーフテクニカルオフィサー エイドリアン・ニューイのコメント:
   「レッドブルX1」は実用技術の最適な組み合わせが一つのデザインの中で統合した、まさに進化そのものと言える存在 です。その結果は非常にスリリングでした。「レッドブルX1」はレギュレーションに縛られないレースの未来であると同時に、 実現可能な現実でもあります。その破壊的なまでの速度とコントロール性能はセバスチャン・ベッテルによって証明されて  います。PlayStation(R)3と『グランツーリスモ5』によって、私たちは未来をテストドライブすることができるのです。

「グランツーリスモ」シリーズプロデューサー 株式会社ポリフォニー・デジタル社長 山内一典のコメント:
   このプロジェクトで目指したのはテクノロジーと美意識の限界を探ることです。エイドリアン・ニューイとのセッションは   リアルとバーチャルの素敵な出会いでした。プロジェクトは両者の好奇心と情熱によって駆動され、最終的に高いレベルで  カーデザイン、物理シミュレーショ.ン、レースカー製作技術、ドライビングを集結させることができたと思います。」

この夢のレーシングカー「レッドブルX1」の全貌は、2010年末商戦期の『グランツーリスモ5』の発売と同時に、お客様自身の手でご確認いただけることとなります。

以上


==「X1プロトタイプ」主要緒元=

<ディメンション>
全長: 4.75m 全幅: 2.18m 全高: 0.98m
ホイールベース 2.9m フロントトレッド: 1.85m リアトレッド: 1.78m

<車重>
乾燥重量: 545kg  走行重量: 615kg

<エンジン>
型式: V型6気筒直噴ツインターボ
排気量: 3000cc
最大出力・回転数: 1106.0kW(1503.8 ps) / 15000rpm ※1483hp
最大トルク・回転数: 714.1Nm(72.9 kgf*m) / 12000rpm

<サスペンション>
フルアクティブライド・サスペンション

<ファンによるボトムのダウンフォース>
最大出力 9800N(1000 kgf), 1.63G相当

<ウイングおよびベンチュリー効果による車速の二乗比例で効くダウンフォース>
100km/h時: 1044.7N( 106.6 kgf ), 0.17G相当
200km/h時: 4181.7N( 426.7 kgf ), 0.69G相当
300km/h時: 9412.9N( 960.5 kgf ), 1.56G相当
400km/h時: 16732.5N( 1707.4 kgf ), 2.78G相当

300km/hでのコーナリングG試算

総タイヤ荷重: 4.19G相当 (=重力 1.00G + ファンによるダウンフォース 1.63G + ウィングによるダウンフォース 1.56G)
タイヤ摩擦係数: ミュー=1.97 (ベースミュー= 2.16、 高荷重時に効率が91.5%ほどに低下するモデルになっている)
タイヤが発揮できるコーナリングG: 8.25G (=4.19 * 1.97 )

※添付の「X1ダウンフォース特性図」との連動を考慮した記述
試算: 300km/h でのコーナリングG
総タイヤ荷重: 2575.6 kgf (前輪 1142.7 kgf + 後輪 1432.9 kgf )
タイヤ摩擦係数: ミュー=1.97 (ベースミュー=2.16、高荷重時に効率が約91.5%に低下する)
タイヤが発揮するコーナリングフォース: 5073.9 kgf
コーナリングG: 8.25G (= 5073.9 kgf / 615kg )

<パフォーマンスデータ>
0-60mph : 1.4sec 0-120mph : 2.8sec 0-200mph : 6.1sec
最高速度 : 280mph以上( 450km/h以上)
300km/h時の前後・左右最大加速度 : 8.25G


(※1)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントのディビジョンカンパニーとして日本国内向けビジネスを担当。
(※2)「グランツーリスモ」シリーズは1997年に第一作が誕生して以来カーレーシングゲームに革命を起こしつづけ、世界中のゲームファンのみならずプロの  レースドライバーや国内外自動車関連業界・愛好家から高い評価を得ております。2010年 6月末現在、全世界シリーズ累計5,600万本以上の生産出荷を 達成しており、「プレイステーション」、「プレイステーション 2」、「プレイステーション 3」、PSP(R)「プレイステーション・ポータブル」プラットフォームにおける自動車ゲームとして世界No.1のヒットシリーズです。



お問い合わせ先
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント インフォメーションセンター
URL (リンク »)
TEL:0570-000-929(PHS、一部のIP電話でのご利用は03-3475-7444) 受付時間 10:00~18:00

「グランツーリスモ」シリーズオフィシャルWebサイト『グランツーリスモ・ドットコム』
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