高効率な応用分野に向けた新しい超低消費電力技術を発表

STマイクロエレクトロニクス

From: PR TIMES

2011-04-08 10:59

医療機器やハイブリッド・電気自動車用バッテリ・チャージャの消費電力を
大幅に低減する新しいスマート・パワー半導体技術
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エレクトロニクス分野における多種多様なアプリケーションに半導体を提供する
世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、
市場をリードする次世代スマート・パワー技術の実証に成功したことを発表
しました。この新技術により、新型の医療機器からハイブリッド・電気自動車用
バッテリ・チャージャまで、幅広い電子機器において消費電力の大幅な低減が
期待できます。

世界中で電子機器の需要が高まる一方、発電に使用する化石燃料を可能な限り
抑制する必要があるという認識が広がっています。機器の電力効率の大幅な改善
に大きな関心が集まる中、STは新たな技術を開発しました。

既にSTは、世界トップクラスの医療機器メーカーの協力の下、超音波スキャナ
向け実証用チップを製造し、この新しい半導体技術の有効性を確認しました。
このチップは、数千チャネルが必要になる次世代スキャナに対応するため、
100チャネル以上の処理が可能になっています。現在、市場における最高クラス
の技術を用いたとしても、このレベルの集積は不可能であり、現行の一般的な
チップは8チャネルしか処理できません。

この技術の開発は、ヨーロッパにおける先進的な研究開発プロジェクトの成果の
1つです。ヨーロッパでは、EUがENIAC(欧州ナノエレクトロニクス・
イニシアティブ諮問委員会)を通して、この分野における研究開発活動を推進
してきました。ENIACの枠組み内で、STとその他ヨーロッパにおけるパートナー
(企業・学術機関:17団体)がSmartPM(Smart Power Management in Home and
Health)コンソーシアムを結成し、電力効率に対するニーズの高まりに対応して
います。SmartPMコンソーシアムには、ベルギー、フランス、ドイツ、
アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデンの
9カ国の企業・学術機関が参加しています。SmartPMの各パートナーは、革新的な
半導体技術、回路設計、およびシステム・アーキテクチャの共同開発を行って
います。

STのテクノロジーR&Dグループ バイスプレジデントであるClaudio Diazziは、
次の様にコメントしています。「コンスーマおよび産業用機器の消費電力を
大幅に低減する半導体技術は、長年研究されており、世界全体の電力消費の
低減に大きく貢献する可能性を秘めています。しかし、それらの技術は高コスト
なため、今まで商用化されませんでした。我々は、この新しいスマート・パワー
技術が、状況を大きく変革すると確信しています。」

技術情報
この新しい技術は、STの世界をリードするBCD(Bipolar-CMOS-DMOS)スマート・
パワー半導体技術の次世代版で、SOI(Silicon-on-Insulator)基板技術に0.16
ミクロン・リソグラフィーを組み合わせています。これにより、完全な絶縁層分離を
備えた高密度ロジック回路(1.8V / 3.3V CMOS)と、パワーMOSFETトランジスタ
(最大300V耐圧)、低ノイズ・デバイス、および高抵抗レジスタを含む部品ポート
フォリオが融合し、従来のバルク・シリコン基板では不可能であったASICの実現に
繋がります。

SmartPMについて
SmartPMの各パートナーは、ENIAC Joint Undertaking の他、ドイツ連邦教育・
研究省(BMBF)、ベルギーのフランダース科学技術活用イノベーション(IWT)、
フランス経済・金融・産業省、フランス産業担当大臣補佐(STSI)、
アイルランド政府商務庁、イタリア大学・科学技術研究省、イタリア欧州研究
促進局(APRE)、オランダのSenterNovem、ノルウェー研究審議会、スペイン
教育科学省(DGI)、およびスウェーデン・イノベーション・システム庁
(Vinnova)など、様々な国家プログラムならびに資金助成機関から研究資金の
一部提供を受けています。

ENIAC JUおよびSmartPMコンソーシアムの詳細については、
(リンク ») および (リンク ») をご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。2010年の売上は
103.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: (リンク »)
STグループ(英語): (リンク »)
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