携帯電話とモバイルPCのオーディオ体験を強化する新しいMEMSマイクロフォンを発表

STマイクロエレクトロニクス

From: PR TIMES

2011-05-09 10:40



エレクトロニクス分野における多種多様なアプリケーションに半導体を
提供する世界的半導体メーカーで、コンスーマ・携帯型機器向けMEMS
(Micro-Electro-Mechanical Systems)のトップ・サプライヤ(1)である
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、2種類のMEMSデジタル・
マイクロフォンを新たに発表しました。優れた音質と堅牢性・信頼性を両立
させた小型・低コストのMP34DB01およびMP45DT02は、携帯電話やモバイルPC等、
音声入力機能を数多く搭載する既存・新規アプリケーションにおいて、
オーディオ体験を強化します。

iSuppli社の調査によると、コンスーマ機器・携帯電話向けMEMSマイクロフォン
市場の年平均成長率(2009年~2014年)は24%となり、売上の増加が予測されて
います。複数のマイクを必要とするノイズ除去機能の飛躍的な普及と、携帯電話・
ノートPC以外の新たなコンスーマ機器(タブレット、ゲーム機等)への採用が、
この成長を牽引しています。

STのMEMSマイクロフォンは、オムロン社(2)と共同開発したクラス最高の
アコースティック・センサ技術を採用しており、機械的振動や温度変化、
電磁干渉に対して本質的に高い耐性を備えると共に、オーディオ信号の高音質な
再生を可能にします。STのASICとオムロン社のマイクロマシン・センサを
1パッケージに集積したマイクロフォンは、従来のエレクトレット・コンデンサ・
マイクロフォン(ECM)よりも低い消費電力で優れたオーディオ性能を実現
します。この最適化された消費電力によって携帯型機器のバッテリの長寿命化が
可能になります。

ECMよりもサイズ・堅牢性・消費電力において優位性を持つMEMSマイクロフォン
は、1つの機器に複数個内蔵することで音質を大幅に改善することができます。
小型で優れた感度マッチングと周波数応答を特徴とするSTのマイクロフォンを
複数個使用することにより、アクティブ方式のノイズ/エコー・キャンセリング
や、サウンドおよびその位置の分離に役立つサウンド処理技術であるビーム・
フォーミングを実現できます。騒音や雑音が制御不能な環境下における携帯電話
およびその他機器の使用が増加しており、こうした機能の価値が高まっています。

マルチ・マイクロフォン機器におけるその他の重要な要素は、MEMSマイクロ
フォンのリフロー後の高い温度安定性です。これにより、大きな温度変化を伴う
場所を含め、マイクの配置に関して十分な柔軟性が保証されます。
STのMP34DB01は、高音質なオーディオ帯域幅を有する市場で唯一のデバイスで、
20~20,000Hzのオーディオ帯域全体にわたるフラットな周波数応答、卓越した
S/N比(62dB)および電源ノイズ除去比(70dB)を実現しています。

超小型パッケージ(3 x 4 x 1mm)で提供されるこのMEMSマイクロフォンは、
特に携帯電話向けに設計されており、音響孔がパッケージ底面に設けられて
います。このレイアウトは、携帯電話メーカーが薄型設計のためにプリント基板
裏面へMEMSマイクロフォンを実装することを可能にすると共に、周辺環境から
マイクロフォンまでのアコースティック・パスを短縮することができます。
MP34DB01は、大手携帯電話メーカーによる認定を既に取得し、量産が開始されて
います。

STのMEMSマイクロフォン・ファミリに追加されたMP45DT02(3.76 x 4.72 x
1.25mm)は、パッケージ上部に音響孔を設けた製品で、ノートPCやタブレット
のサイズとサウンドインレット位置の要件をサポートしています。
このマイクロフォンは、優れたS/N比(58dB)と、競合製品を上回る周波数
応答を提供します。

STのMEMSマイクロフォンは、MEMSマイクロフォンとの直接接続が可能な専用
インタフェースを内蔵したSTの最新世代Sound Terminal(R)オーディオ処理用ICと
組合せて使用することもでき、部品点数ならびにコストを低減できます。

MP34DB01(音響孔:パッケージ底面)は現在量産中で、MP45DT02(音響孔:
パッケージ上部)は2011年第2四半期に量産を開始する予定です。単価は両製品
とも大量購入時に約1.4ドルです。STのMEMSポートフォリオの詳細は、
(リンク ») をご覧ください。

(1)iSuppli社2011年1月:「H2 2010 Consumer and Mobile MEMS Market Tracker」
(2)オムロン社は、ヘルスケアおよび産業市場向けのMEMSセンサ技術に関し、
20年以上に亘る研究・開発・製造の経験を有しています。京都に本社を置き、
世界38カ国で3万6000人以上の従業員が、産業オートメーション、電子
コンポーネンツ、社会システム(改札機、発券機および交通制御)そして
ヘルスケアを含む多様な分野のお客様に向け、製品・サービスを提供しています。
さらに詳しい情報は、 (リンク ») をご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポート
フォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、
マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の
追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2010年の売上は103.5億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: (リンク »)
STグループ(英語): (リンク »)

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
APMグループ
TEL:03-5783-8250 FAX:03-5783-8216

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