リアルタイム処理を高速化、不正利用検知・防止機能を強化した 「SAS(R) Fraud Management」を発表

SAS Institute Japan株式会社

From: PR TIMES

2011-07-05 12:11

リアルタイム処理を高速化、不正利用検知・防止機能を強化した「SAS(R) Fraud Management」を発表
~世界各地の大手金融機関がSASを活用し不正利用を大幅に抑止~


*2011年6月15日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。


ベルギー アントワープ、「The Premier Business Leadership Series」発
ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下: SAS)は、包括的な不正利用検知・防止ソリューションである「SAS(R) Fraud Management」の最新版を発表しました。同ソリューションは、購入や支払い、非現金取引などの口座取引に対してリアルタイム・スコアリングを行うことで、銀行における複数の商品、事業部、チャネルにまたがる不正利用の効果的な検知、防止、管理を実現します。

最新版のSAS Fraud Managementでは、不正利用の検知をより迅速かつ柔軟に、そして正確に行うことができるよう機能強化が施されました。今回強化された機能として、統合アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)、ルール管理、運用管理性の向上、リアルタイムなトランザクション・スコアリングなどがあり、これらはすべて、SASが特許を取得する先進的なSAS Analyticsプラットフォーム上に構築されています。

Corporate Executive Board Company社のTowerGroup担当シニア・リサーチ・ディレクターであるGeorge Tubin氏は、「インターネット上におけるセキュリティ侵害の手口がますます巧妙化していることから、不正利用防止のために、ユーザーの取引や行動をリアルタイムで監視することは不可欠な要素といえます。米国連邦金融機関検査協議会(FFIEC)が定める認証に関するガイドラインの更新が審議される中、対応を迫られる金融機関にとって、不正利用防止の取り組みは非常に重要な意味を持ちます」と述べています。

HSBCがカード不正利用の抑制に成功
約2兆6,000億ドルの資産を持つHSBC Holdings plcは、世界最大の銀行・金融サービス企業として、87の国・地域の7,500のオフィスを通じ、9,500万以上の顧客にサービスを提供しています。HSBCのグローバル・セキュリティおよび不正利用リスク対策部門の責任者であるDerek Wylde氏は、「SAS Fraud Managementの次期バージョンは、アジア地域における業務ですでに先行導入されています。これにより、現在入手可能な最高水準の不正利用対策ソリューションを実現していると自負しています。結果は当行の不正利用検知の数に表れており、検出率が上昇する一方で誤検出数は減少し、目標を達成し続けています」と述べています。

2007年以来、HSBCはSASとの開発パートナーシップのもと、リアルタイムの不正利用検知・管理を支える基盤としてSAS Fraud Managementをグローバル導入しました。SASにより、HSBCは不正取引や急速に変化する脅威からの損失をグローバル規模で軽減しています。HSBCでは米国、欧州、アジアにおいて、すべてのクレジットカード取引をSAS Fraud Managementでリアルタイムに保護しています。今後はさまざまな事業部や販売チャネルへと対象範囲を拡大する予定です。

最新のAPIとアラート機能で不正利用を阻止
SAS Fraud Managementは、SASの銀行向け金融犯罪対策ソリューション「SAS Enterprise Financial Crimes Framework for Banking」を構成する主要製品です。統合APIでリアルタイム処理能力を向上させており、自動決済機関(ACH)、電信送金、テレフォンバンキングおよびインターネットバンキング、ブローカー監視などを中心に、主要な商品・チャネルにおいてアラート機能を提供します。金融機関は、単一チャネルによる単純な攻撃から、複数チャネルを経由した数百万ドル規模を狙う組織的な攻撃まで、新たな不正利用の脅威をより迅速かつ効果的に監視・検知できます。

例えば、マネーミュールやトロイの木馬「Zeus」による攻撃は、米国の金融機関のコンピュータ・システム2,000台以上と、消費者のPC 300万台以上がマルウェア・ウィルスに感染する被害をもたらしました。これは、口座の信用情報が流出する脅威が高まっていることを示唆しています。不正利用の中には、コールセンターに接触を取り、アクセス権を得たり口座を開設したりして、海外の口座や国内の別の口座に送金するという手法があります。この手法は比較的小規模で高額な被害をもたらす可能性がありますが、様々な支払いチャネルをまたがって横断的に口座全体を監視しない限り、気付かずに行われてしまう可能性があります。

リアルタイム・スコアリングで高精度と効率化を実現
SASはこのほど、SAS Fraud Management最新版に使用されている分析技術に関し、「Computer-Implemented Data Storage Systems and Methods for Use with Predictive Model Systems (コンピュータ実装型のデータ・ストレージ・システムと予測モデル・システムとの併用方法)」(米国特許7,912,773 B1)の特許認可を取得しました。このソフトウェアは署名の生情報を自動的に保存することができます。さらに、取引に関わる様々なタイプのエンティティ(例: カード、口座、顧客、端末ID、IPアドレス)の履歴情報を得ることで、通常の店頭取引(POS)外の顧客行動の検知精度を向上させます。複数の予測モデルを組み込むことができ、不正検知や信用リスク評価のために有効な機能を提供します。

この最新の分析技術と、SASが以前より特許を保有する強化版ニューラルネットワーク・モデリング手法は、不正利用対策ソリューションの分析モデルに活用されており、クレジットカード会社やその顧客の保護に寄与しています。

特許の第一発明者であり、SASの不正利用対策モデリング部門の研究開発ディレクターを務めるRevathi Subramanianは、「複数のエンティティで生データを自動的に選択し、保存することで、多くの不正取引やリスクの問題に効果的に対応できます。SASのイノベーションは、テクノロジーという観点だけでなく、金融業にとってのメリットという点からも非常に優れているといえます」と述べています。

さらに、SAS Fraud Managementの最新版では、ルール管理の構成も向上し、ビジネスニーズに応じて様々なエンティティにおける過去の行動パターンを監視・追跡することができます。複数の組織・事業部にまたがって全社規模で導入できるため、組織の縦割りによるデメリットを解消することが可能です。また、誤検出数を大幅に削減し、取引の遅延を防ぐことで、顧客サービスを向上させることが可能となります。


<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においては最大の独立系ベンダーです。SASは、高度な分析と将来予測を実現するフレームワークにもとづき、顧客企業の50,000以上のサイトに革新的なソリューションを提供しています。複雑な経営課題を解決するビジネス・ソリューションによって迅速で正確な意思決定を実現することで、顧客のパフォーマンス向上と価値の創出を支援します。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万1千名、日本法人約210名( (リンク ») )

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
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