【SolidWorks】失くした指に代わるX-Finger、新たな機能で患者に活力を与える

ソリッドワークス・ジャパン株式会社

From: PR TIMES

2011-09-05 09:47



■失くした指に代わるX-Finger、新たな機能で患者に活力を与える

SolidWorksによる可動式義指の実用化を支援

2011年5月10日、米国マサチューセッツ州コンコード発-「おじいちゃんの指、どこへ行ったの?」YouTubeで取り上げられた男性は、テーブルソーで2本の指を失ってから数か月間、なんども質問され続けました。ところが、映像の中の彼は、普通の長さの指をくねくね動かしています。3本は生まれつきの指、残りの2本はDan Didrick氏から与えた指なのです。この2本の指は、X-Fingerという外科用スチール製”義指”で、まるで本物の指のように動かしたり、曲げたり、物をつかむことができます。

「今では、孫が訪ねてくるととても驚いて、そして私のことをロボマンと呼びます」と彼は穏やかに語ります。「私自身、信じられません。なくしたはずの指が動くのですから」
フロリダ州ネープルズ在住のDidrick氏は、指を失った患者に向けて、SolidWorks(R)ソフトウェアで世界初の”可動式義指”を開発しました。エンジニア経験のない彼は、自らのペースで、たった1週間で、チュートリアルを利用しSolidWorksについて独学した後、2週間でこの偉業を成し遂げたのです。実際、CADについては使い始めるまで知りませんでしたし、初期コンセプトの試作品はパイン材を削って作成しました。

8年間にわたる80種類以上の設計を経て、電子部品を使わずに体の一部のように動くX-FingerとX-Thumbが誕生しました。X-Fingerの“X”の由来となる十字型の外科的スチールレバーは、残っている指によって動作し、熱可塑性材質のカバーに覆われると、まるで本物のような印象を与えます。患者はこの義指によって、コインをつかんだり、シャツのボタンを締めたり、靴の紐を結んだり、手紙をタイプしたり、バケツを運んだり、ピアノを弾くこともできます。

Didrick氏のX-Fingerは、問題を隠すだけの従来の軟弱なゴム製義指から大きく飛躍しました。こうして、彼の会社であるDidrick Medical社は、世界的に認知されるようになりました。

・Didrick Medical社、2009年11月に2009 Perfect Pitch Awardを受賞。Virgin社のRichard Branson氏ら、複数の成功した起業家から評価される。
・X-Fingerがイタリアのミラノにあるイジンバルディ宮に展示。この他、米国特許商標博物館、カリフォルニアサイエンスセンター(ロサンゼルス)、シカゴ科学産業博物館、ボストン科学博物館、グランドセントラルターミナル内ヴァンダービルトホール(ニューヨーク)、米国立著名発明家会館など、複数の博物館に展示。
・X-Fingerが、「Designs for a Better Life(人を助けるデザインの力)」を評価する、デンマーク皇太子後援2009 INDEX:Awards(コペンハーゲン)のファイナリストに選出。

米国労働統計局によると、非致死切断のおよそ94%が指にかかわるものです。また、米国立傷害防止センターによると、毎年、約30,000名が、指をドアに挟んだり、電動工具による切断などが原因で、緊急救命室に駆け込んでいます。
今日では、何百もの大人用X-Fingerが使用されています。すでに量産体制に入っており、5種類の指の厚さ、16種類の長さ、無数の損傷状況に対応する500種類の構成で提供されています。Didrick氏は、SolidWorksファイルによって動作する放電加工機(EDM)を使用して、X-Fingerを注文に応じて作成しています。「X-Fingerを必要とする患者がいたら、図面を選び、STLまたはIGESとして保存し、加工メーカーに送信します。すると、すばらしいパーツとなって帰ってくるのです」とDidrick氏は語ります。「SolidWorksは、私がこれまで使用した中で最もすばらしいツールの1つです」


長年にわたる努力の成果

エンジニアリング、特許の基本、規制関連、製造、マーケティングを独学で習得した元医療機器セールスマンにとっては長い道のりでした。FDA認証取得は非常に難しく、ヨーロッパの認証取得にはひどく苦しめられました。特許の申請だけでも、1年かかりました。「困難は続きますが、これが私のライフワークです」とDidrick氏は語ります。「週80時間はかかりっきりですよ」
SolidWorksのおかげで非常に楽になり、生産性が向上しました。「SolidWorksは非常に重要です」とDidrick氏は述べます。「私には設計構想がありましたが、それを実現する手段が必要でした。そしてSolidWorksのおかげで、3週間で可能になったのです。製品の複雑さ、負傷した手の力学という点から、手伝ってくれるエンジニアを見つけることができませんでした。そこで、SolidWorksを導入しました。SolidWorksなしには、X-Fingerは実現できませんでした」
Didrick Medical社では、トレーニング、インストール、およびサポートにおいてSolidWorksの正規販売代理店である米The SolidExperts社を利用しています。


■Dassault Systemes SolidWorks Corp.について
Dassault Systemes SolidWorks Corp.はDassault Systemes S.A.の子会社であり、3Dソリューションの世界的なリーダーとして、数百万人のエンジニアおよび設計者の革新を支援しています。弊社の製品では、直感的な操作で製品設計、解析、製品データ管理、環境負荷評価用ソフトウェアの開発および販売を行っています。最新のニュース、情報、オンラインデモンストレーションについては同社のWeb サイト( (リンク ») )をご覧になるか、お電話で1-800-693-9000 (北米以外からの場合は+1-978-371-5000)までお問い合わせください。ワールドワイドでは、教育版を含み累計1,589,600ライセンス/148,600社以上出荷済(2011年8月1日現在)。

■ソリッドワークス・ジャパン株式会社について
(米) Dassault Systemes SolidWorks社の3次元CADソフトウェア 『SolidWorks』製品群および3DVIA製品 等の日本市場における販売・マーケティング、サポートおよびパートナー開拓・技術支援を実施しています。国内主要な製造業を網羅しており、特に設備・装置・機械全般で35%、精密・医療・電子機器・エレクトロニクス全般で35%、それ以外に金型・加工、自動車関連、プロダクトデザイン等に採用されています。現在は単なるモデリングツールではなく、設計を支援するツールとして使い勝手のさらなる追及と設計検証、データ管理・運用等への展開のためのマルチプロダクト戦略で優位性を確保し市場を拡大しています。設立1998 年 12 月 17 日、代表取締役社長 大古俊輔、従業員数70名。日本国内では、教育版を含み累計123,200ライセンス/16,500社以上に出荷済(2011年8月1日現在)。

SolidWorksは米国およびその他の国におけるDassault Systemes SolidWorks Corporationの登録商標です。その他のブランド名または製品名は各所有者の商標です。(C) 2011 Dassault Systemes SolidWorks Corp.

Dassault Systemes SolidWorks Corp. プレスお問い合わせ先:
Kristen Wilson
Dassault Systemes SolidWorks Corp.
+1 978-318-5245
Kristen.Wilson@3DS.com
www.solidworks.com

Ciri Haugh
SHIFT Communications
+1 617-779-1856
Solidworks@shiftcomm.com
www.shiftcomm.com

■本件に対する報道関係者からのお問い合わせ先:
ソリッドワークス・ジャパン株式会社
マーケティング部・担当部長 金谷 道雄(かなやみちお)
E-Mail: michio.kanaya@3ds.com
TEL: 03-5442-4005 / FAX: 03-5442-6256
〒108-0022 東京都港区海岸3-18-1ピアシティ芝浦ビル  (リンク »)

本プレスリリースは、2011年5月10日、マサチューセッツ州コンコードにて発表された記事の翻訳です。

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