Portland Group、AMD社の「Bulldozer」アーキテクチャのサポートを追加

STマイクロエレクトロニクス

From: PR TIMES

2011-10-31 11:12

PGIコンパイラがAMD社およびIntel社の
x64 CPU用AVX(Advanced Vector Instructions)をサポート
--------------------------------------------------------------------
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)、以下ST)の完全子会社で、高性能
コンピューティング(HPC)向けコンパイラの主要サプライヤであるPortland
Group(R)(以下PGI)は、Bulldozerアーキテクチャを採用したAMD社(NYSE:AMD)
の次期マイクロプロセッサのサポートを追加することを発表しました。

Bulldozerアーキテクチャは、2種類の128bit命令、または128bit命令と256bit
命令を同時に実行できる、Flex FPと呼ばれる柔軟性のある浮動小数点演算
ユニットを使用します。この強力な浮動小数点演算ユニットは、高性能サーバに
搭載されるコード名「Interlagos」と呼ばれる次期16コア・プロセッサに内蔵
されます。また、「Interlagos」は、複雑なマルチスレッドHPC環境をターゲット
にした、豊富な機能の組合せも提供します。

AMD社のコマーシャル・ソリューションズ & ソフトウェア戦略部門ディレクタ
であるMargaret Lewis氏は、次の様にコメントしています。「PGIコンパイラ
は、AMDのOpteron(TM)プロセッサをベースとするシステム上で駆動する性能が
重要視されるHPCアプリケーション、科学・技術 / エンジニアリングISCアプリ
ケーションおよび研究コミュニティ・アプリケーションに最適です。AVX / FMA4
を内蔵したAMDのFlex FPアーキテクチャとPGIコンパイラを組み合わせることで、
お客様はAMDのBulldozerをベースとするプロセッサのパワーを最大限活用する
ことができるでしょう。」

世界中のHPCシステムのほぼ全てにPGIコンパイラを使用しているスーパー・
コンピュータ・メーカーのクレイ社は、同社最大級のHPC顧客複数社が既存
システムをアップグレードし、16コアの「Interlagos」プロセッサを搭載する
ことを発表しました。

クレイ社の製品部門担当バイス・プレジデントであるBarry Bolding氏は、次の
様にコメントしています。「最新のAMD Interlagos CPUと共に、メニー・コア型
のGPUに対しても最適化可能なPGIコンパイラは、当社のXE6 / XK6スーパー・
コンピュータの主要コンポーネントです。当社のお客様がAVX対応のAMD CPUを
搭載した次世代システムの性能・価値を最大化する上で、PGIは重要な役割を
果たすでしょう。」

PGIは、同社のコンパイラをAMD社のBulldozerアーキテクチャに対応させるため、
積極的に取り組んでいます。その製品の重要な機能は、拡張FMA4命令セット等
など、AMD社の様々なAdvanced Vector Instructions(AVX)サポートの追加です。
PGIは、2011年5月より、FMAを含むIntel社のAVX命令セットをサポートしている
ため、AVX命令の処理に関する豊富な経験を有しています。

PGIのディレクタであるDouglas Milesは、次の様にコメントしています。
「この新しいプロセッサ技術は、性能を大きく向上させる可能性を秘めています。
PGIは、最新世代のAMDプロセッサをベースとしたシステムを利用するために設計
されたコンパイラとツールをHPCプログラマへ迅速に提供することにより、その
可能性の実現に貢献します。AMDはHPCコミュニティで重要な役割を果たしており、
AVX対応の次期16コア・プロセッサが、新たな性能を実現します。私たちは、
大規模な開発を経て、この新しいマイクロ・アーキテクチャを採用した当社の
コンパイラが実証した初期性能の結果に満足しています。」

複数のプラットフォームにわたる互換性や生産性が求められる中、PGIコンパイ
ラとツールがHPC開発環境で広く利用されています。PGIコンパイラの大きな
メリットはPGI Unified Binary(TM)技術です。この技術により、AMD社やIntel社
のマルチ・プロセッサに最適化されたコード・シーケンスを含む単一の実行可能
ファイルを生成できます。また、独立系ソフトウェア・ベンダやカスタム・
アプリケーション開発者がx64を単一プラットフォームとして扱いながら、
プロセッサにおける最新のイノベーションの活用が可能になります。その結果、
柔軟性を最大化すると共に、個々のプロセッサに対する最適化が不要になります。

Douglas Milesは、次の様に付け加えています。「PGI Unified Binaryの重要性
がこれまでになく高くなっています。AMDは、バイナリ互換性と性能移植性に
影響を及ぼすFMA4命令をアーキテクチャに導入する上で先行しています。PGIは、
プログラマが基本命令セットの違いを気にすることなく、AMDおよびIntelの両環
境において、効率的かつシームレス、そして簡単なコード移植を実現する役割を
果たします。」

現在、全てのPGI製品は、AMD社のBulldozerアーキテクチャをサポートしており、
現行のPGIサブスクリプション・サービスのライセンスをお持ちのお客様は無料
でご利用いただけます。また、PGI製品は、Linux、Apple Mac OS X、Microsoft
Windowsオペレーティング・システムに対応しています。評価コピーは、
ポートランド・グループのWebサイト (リンク ») (登録要)より
入手可能です。

Portland Groupについて
STマイクロエレクトロニクスの100%子会社であるPortland Group(社名:The
Portland Group, Inc. )は、Intel社およびAMD社のx64プロセッサならびに
NVIDIA社のGPUアクセラレータ・ベースのワークステーション、サーバ、クラス
タ向け高性能並列Fortran、C、C++コンパイラ/ツールを提供するトップクラスの
サプライヤです。Portland Group製品の詳細については、
(リンク ») をご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な技術
力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、
戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、マルチ
メディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の追随を
許さないリーダーとなることを目指しています。2010年の売上は103.5億ドルで
した。さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: (リンク »)
STグループ(英語): (リンク »)

◆ 日本国内でのお問合せ先
株式会社ソフテック
HPCソリューション部
TEL: (03)-3412-6008
Mail: info@softek.co.jp
(リンク »)

株式会社ベストシステムズ
TEL: (03)-5825-0590
Mail: sales@bestsystems.co.jp
(リンク »)

◆ 米国でのお問合せ先
Portland Group
営業部
TEL:+1 (503) 682-2806
Mail : sales@pgroup.com
(リンク »)


プレスリリース提供:PRTIMES (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]