アルテラ、オプティカル FPGA 技術のデモンストレーションを世界で初めて実施

日本アルテラ株式会社

From: PR TIMES

2012-03-08 09:31

・アルテラ、帯域幅増大という業界の課題を解決する最先端技術を開発、デモンストレーション実施
高帯域幅アプリケーションの設計および開発手法の変革を進めるアルテラ・コーポレーション(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、社長、CEO兼会長: ジョン・デイナ、日本法人: 東京都新宿区西新宿、代表取締役社長: 日隈 寛和、NASDAQ: ALTR、以下、アルテラ)は、米国時間 3月5日、同社のオプティカル FPGA 技術のデモンストレーションを、世界で初めて実施したことを発表いたしました。

Avago Technologies 社と協力して制作されたこのデモンストレーションでは、アルテラの光接続プログラマブル・デバイスを利用して、いかにしてシステム全体を簡素化し、消費電力とコストを抑えながら、インターコネクトの帯域幅を大幅に高めることができるのかを紹介しています。本デモンストレーションは、業界初の FPGA 向け OpenCL プログラム、業界最速のデータ・レートを卓越したシグナル・インテグリティで提供する 28 Gbps トランシーバ技術など、アルテラが最近発表している技術革新に連なるものです。本デモンストレーションは、前四半期に一部地域の顧客向けに実施しておりましたが、米国時間 2012年3月6日から8日までロサンゼルス・コンベンションセンターで開催中の「Optical Fiber Communication Conference and Exposition」(OFC)でも実施しております(ブース番号:2825)。

データ・レートが 100 Gbps 超に近づいていることから、コンピュータならびにストレージ、通信インフラストラクチャ、放送機器市場の次世代アプリケーションでは、さらに高い帯域幅が求められています。アルテラのオプティカル FPGA 技術は、プログラマブル・デバイスとオプティカル・トランシーバを一つのパッケージに統合することで、銅配線ベースのソリューションと通常のオプティカル・ソリューションに付随する接続距離、消費電力、ポート密度、コスト、複雑な回路ボードの制約を解消することができます。

アルテラの IC エンジニアリング担当バイスプレジデントのブラッドリー・ハウ(Bradley Howe)は、「今回のオプティカル FPGA 技術のデモンストレーションは、業界が抱える重要な課題を解消するソリューションを開発し、最終的には新しい技術革新を創造するという当社の取り組みを実証するものです。データ・レートの需要が急速に高まる中、エンジニアは次世代のビデオ、クラウド・コンピューティング、3D ゲーム・アプリケーションの性能、コスト、消費電力ニーズを満たすために、銅線や従来のオプティカル・ソリューション以外の代替ソリューションを探す必要がありました」と述べています。

今回のデモンストレーションは、Avago Technologies 社の 12 チャネル MicroPOD オプティカル・モジュールを統合した、Stratix(R) IV FPGA 100G 開発キットで開発されたテスト・ボードで行われます。FPGA を搭載するパッケージ上に高速のオプティカル・トランシーバを統合することで、チップの I/O パッドからオプティカル・トランシーバ入力までの電気信号パスをほんのわずかな距離に短縮することができました。パスを短くしたことにより、信号劣化とジッタを減らし、単一のパス内の寄生素子が原因で起こるデータ・エラーを減少させることができます。また、この統合により、ボード全体の開発および設計コストを削減することができます。

このデモンストレーションは、チップ内のトラフィック・ジェネレーターを使用して多様なパケット・サイズの 100 ギガビット・イーサネット(GbE)送受信をループバック構成で行います。FPGA トランシーバとオプティカル・モジュールを通したデータ・パスで送受信され、ビット・エラー・レート(BER)を 10^-12 またはそれ以下に抑えます。配線距離が短いことも、シグナル・インテグリティを高め、電磁干渉を極めて低く抑えることに貢献します。また、モジュール・ケースの温度やレーザー・バイアス電流などを監視することで、潜在的な問題を検出し、接続ロスを防ぐことができるデジタル診断モニタ機能(DDM: Digital Diagnostics Monitoring)のデモンストレーションも行われます。この機能は、特にダウンタイムが数百万ドルの損失につながるデータセンター・アプリケーションにとって重要です。最後に、光通信部品の温度を標準温度(0℃〜70℃)に保てるようにするオプティカル FPGA 独自のヒートシンキング機能のデモンストレーションも行われます。

Avago 社のバイスプレジデント兼ファイバー・オプティクス製品部門担当ゼネラルマネージャーのフィリップ・ガッド(Philip Gadd)氏は、「当社は、データセンター向け光通信部品の世界的なリーダーを自負しており、アルテラと協力し、当社の実績豊富な MicroPOD 光モジュールとアルテラの Stratix シリーズ FPGA を組み合わせることにより、組み込み型パラレル・オプティクスの概念を次の統合レベルにまで高めることに成功しました。これにより、FPGA ユーザーは、現在、データセンターで利用されているパラレル光インタフェースの高帯域幅を小さな占有面積で実現するという利点を得ることができます」と述べています。

アルテラの光製品の開発に関する詳細情報(最新ビデオ(近日公開)とホワイト・ペーパー(技術文書))は、www.altera.co.jp/optical をご覧ください。

アルテラ・コーポレーションについて
アルテラ・コーポレーションは、プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーです。1983 年にシリコンバレーで創業した世界で最初のファブレス企業であり、1988 年に NASDAQ に上場しました。FPGA/CPLD、ASIC など、カスタム・ロジックの分野におけるテクノロジー・リーダーとして高成長を続け、顧客企業のイノベーションに貢献しています。世界各国に拠点を持ち、日本法人である日本アルテラ株式会社は 1990 年に設立されました。顧客志向のソリューションが高く評価され、日本における PLD 市場でトップシェアを維持しています。

アルテラに関する詳細情報は、同社Webサイト(www.altera.co.jp)をご覧ください。Facebook、RSS、Twitter でも情報提供を行っています。

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ALTERA, ARRIA, CYCLONE, HARDCOPY, MAX, MEGACORE, NIOS, QUARTUS, STRATIX の製品名ならびにロゴは、アルテラ・コーポレーションの米国およびその他の国における登録商標です。商標またはサービス・マークとして記載されている製品名ならびにロゴはすべて、 (リンク ») に記載されているとおり、各所有企業に帰属します。

プレスリリース提供:PRTIMES (リンク »)
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