フリースケール、次世代のi.MX/QorIQ製品開発に向け、ARMとのパートナー関係を拡張し、Cortex-A50プロセッサ・コアのライセンスを取得

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社

From: PR TIMES

2013-03-04 11:37

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、i.MX(アイドット・エムエックス)アプリケーション・プロセッサやQorIQ(コア・アイキュー)通信プロセッサといった製品ラインの次世代のバージョン向けに、ARM(R) Cortex(TM)-A50シリーズ・マイクロプロセッサ(MPU)のライセンスを取得しました。今回の合意により、フリースケールは、ARMと新たな複数年ライセンス契約を包括的に締結し、ARMアーキテクチャに対するコミットメントを示すとともに、ARMベースのポートフォリオを拡充し、業界有数の幅広いARMテクノロジのソリューションを提供していきます。

フリースケールの上席副社長兼マイクロコントローラ・グループ担当ジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「フリースケールは、ARM Cortex-A50プロセッサ・シリーズをはじめとして、ARMと複数年のライセンス契約を締結できたことをうれしく思います。今回の合意により、フリースケールとARMの長期にわたる戦略的技術パートナー関係が強化され、フリースケールは最新のARMテクノロジを利用し、次世代のi.MXアプリケーション・プロセッサを開発できるようになります。」

ARMが先日発表したCortex-A50シリーズは、ARMv8アーキテクチャをベースとしており、64ビットおよび32ビットの実行モードを備えています。このシリーズの最初の製品は、Cortex-A57プロセッサとCortex-A53プロセッサです。Cortex-A57プロセッサは、ARMで最も先進的な高性能プロセッサです。一方、Cortex-A53プロセッサは、最も消費電力効率に優れたARMアプリケーション・プロセッサで、世界最小の64ビット・プロセッサでもあります。

Cortex-A53プロセッサとCortex-A57プロセッサは、それぞれ独立して動作させることも、ARM big.LITTLE(TM)プロセッサ構成に組み込んで、優れた性能と消費電力効率を両立させることも可能です。big.LITTLE処理を採用したSoC(システムオンチップ)では、同一デバイス内に異なる2つの互換処理エンジンを実装し、電力管理ソフトウェアがタスクに最適なプロセッサをシームレスに選択できるようになります。

Cortex-A53プロセッサは、消費電力と処理性能の最適なバランスを実現するため、車載インフォテイメント・システムや医療機器、電子書籍端末、その他i.MXアプリケーション・プロセッサで駆動するさまざまな「モノのインターネット」の次世代機器など、多機能なアプリケーションに理想的です。また、Cortex-A53プロセッサは、従来のコアの半分のサイズでハードウェア仮想化機能や拡張セキュリティ機能を提供します。

Cortex-A57は、高度な演算能力が求められる64ビット・アプリケーションなど、次世代のモバイル/エンタープライズ・コンピューティング・アプリケーションの性能をさらに高めるよう設計されています。Cortex-A57プロセッサは、企業向けネットワークやデータ・センター、有線/無線通信機器など、コアに依存しないLayerscapeアーキテクチャをベースとする次世代QorIQ通信プロセッサがターゲットとする市場分野に理想的です。Cortex-A57プロセッサの処理能力を活用することで、次世代のQorIQ製品は、業界をリードする性能電力比を引き続き実現することができます。

フリースケールの副社長兼デジタル・ネットワーキング・グループ担当プロダクト・マネージャであるタレク・ブスタミは、次のように述べています。「コアに依存しないLayerscapeアーキテクチャをQorIQポートフォリオ全体にわたって展開する上で、高度に先進的な64ビットARMプロセッサのライセンスを取得することは必然のステップです。世界クラスのARMテクノロジとPower Architecture(R)テクノロジを必要に応じて適切に活用することで、Layerscapeアーキテクチャをベースとする製品は、競争の厳しい市場において製品の差別化とお客様の成功を実現するために独自のアクセラレータ機能や相互接続、その他先進的なIPを提供します。」

ARMの社長であるSimon Segars氏は、次のように述べています。「フリースケールは、ARMテクノロジをベースとするソリューションに関して業界有数の包括的なポートフォリオを提供しています。ARM Cortex-A50シリーズ・プロセッサは、高性能かつエネルギー効率に優れた次世代モバイル/エンタープライズ・アプリケーションを推進します。今回の新しいライセンス契約を通じて、ARMアーキテクチャをベースとする新しく革新的な製品がフリースケールより幅広く提供されるものと期待しています。」

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、 (リンク ») をご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2013フリースケール・セミコンダクタ・インク

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