1608サイズ　高耐量耐サージチップ固定抵抗器を製品化

パナソニック株式会社 デバイス社は、サージ[1]や静電気放電(以下、ESD[2])が回路内に侵入する恐れのある自動車のECU［3］や各種機器のインバータ回路[4]などでのご使用に最適な「1608サイズ　高耐量耐サージチップ固定抵抗器」を製品化、量産を開始します。

小型化が進展しているECUや各種機器のインバータ回路では、ESDやサージが回路内に浸入する場合があり、小形、高電力に加えて、耐ESD特性に優れたチップ抵抗器が求められています。これらニーズにお応えするため、今回当社では、独自の材料と構造を採用した抵抗体素子を開発、業界最高(※1)の定格電力0.25Wを実現した「1608サイズ 高耐量耐サージチップ固定抵抗器」を製品化しました。

(※1)　2013年3月26日現在　1608サイズの耐サージチップ固定抵抗器として(当社調べ)

■1608サイズ 高耐量耐サージチップ固定抵抗器(ERJPA3シリーズ)の特長
１．優れた耐ESD特性で、抵抗値変動を抑制し機器の安定動作に貢献
ESD特性：ESD電圧3kV(※2)
当社社従来品(※3)に比べ、0.5kVアップ
２．小形、高電力化により、機器の小型高精度回路設計に貢献
形状：1.60mm×0.80mm×高さ0.45mm
定格電力：1608サイズで0.25W(業界最高(※1))
当社従来品(※3)に比べ0.05Wアップ
TCR[5]：±100×10-6/℃

（※2）ESD試験前後の抵抗変化率を±5％以内とした場合
（ESD試験条件：所定のESD電圧、コンデンサ容量：150pFのESD波形を10回印加）
（※3）当社従来品：1608サイズ 耐サージチップ固定抵抗器ERJP03シリーズ

■販売計画
・サンプル開始時期：2013年3月
・量産開始時期：2013年5月
・サンプル価格：数量応談
・月産数量：300万個／月

■用途
自動車のECUおよび各種機器のインバータ回路など

■特長の詳細説明
１．優れた耐ESD特性で、抵抗値変動を抑制し機器の安定動作に貢献
ECUや各種機器のインバータ回路では、外部から電気回路内にESDやサージが侵入する場合があり、各種機器の安定動作のために、チップ抵抗器に対しては、ESD印加による抵抗値変化が小さい、優れた耐ESD特性が求められています。本製品では、抵抗体素子に当社独自の材料・構造を採用することで、1608サイズでありながら、2012耐サージチップ抵抗器に匹敵する耐ESD特性を実現しました。これにより、抵抗値変動を抑制し各種機器の安定動作に貢献します。

２．小形、高電力化により、機器の小型高精度回路設計に貢献
小型化が進展しているECUや各種機器のインバータ回路において、チップ抵抗器には優れた耐ESD特性とともに、小形化・高電力化・高精度化が求められています。本製品では、抵抗体素子に当社独自の材料・構造を採用することで、1608サイズの耐サージチップ抵抗器で業界最高の定格電力(0.25W)を実現しました。これにより、ECUや各種機器のインバータ回路で使用されているチップ抵抗器の小形化が可能となり、各種機器の小型化に貢献します。

▼商品情報
パナソニックの固定抵抗器
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▼本件に関するお問合せ先
●報道関係お問合せ先
　デバイス社　経営企画グループ　広報・調査チーム
　TEL：06-6904-4732　
●商品に関するお問合せ先
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●パナソニック株式会社 デバイス社　ホームページ
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■基本仕様
・シリーズ名：ERJPA3シリーズ
・寸法（L×W×T）：1.60mm×0.80mm×0.45mm
・抵抗値範囲：1ohm～1Mohm
・抵抗値許容差：±0.5％、±1％、±5％
・定格電力：0.25W
・TCR：±100×10-6/℃
・カテゴリ温度範囲：-55℃～+155℃

■用語説明
[1]サージ
電気系統などに対して、異常に高い電圧が瞬間的に発生する現象のこと。
[2]ESD
Electro Static Dischargeの略。「静電気放電」のことで、電子回路や半導体部品を破壊する恐れがあるため、静電気の発生を防ぐ必要がある。
[3]ECU
Engine Control Unitの略。自動車のエンジンを電気的に制御するコントローラ。
[4]インバータ回路
直流電力から交流電力を電気的に生成する（逆変換する）電源回路。
[5]TCR
Temperature Coefficient of Resistanceの略。「抵抗温度係数」のことで、周囲温度の変化に対する抵抗値変化。　

プレスリリース提供：PRTIMES (リンク »)