シャットダウン状態のPCから携帯型機器の充電を可能にするUSB充電コントローラICを発表

STマイクロエレクトロニクス

From: PR TIMES

2013-07-29 09:30

~特許取得済みのデバイス接続検出機能と充電終了タイマを搭載したUSB充電エミュレータが、環境とユーザに優しい携帯型機器の充電を実現~



多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、携帯型機器の充電に
伴う環境への影響を大幅に軽減する先進的な機能を搭載した最新の USB充電
コントローラ ICを発表しました。

通常、スマートフォンやメディア・プレーヤは、データをやり取りする際にPCに
接続されますが、多くの場合、PCのUSBポートから機器の充電も同時に行います。
さらに、国際電気標準会議(IEC)の携帯電話用充電器の国際規格(1) では、USB
インタフェース仕様を利用したUSB経由の充電が奨励されています。IEC(2)によ
ると、USB経由での充電により、毎年製造される51000トンもの過剰な充電器の
削減や、モバイル業界の温室効果ガスの年間排出量の内1360万トンの削減に貢献
することが可能になります。

新しいSTCC5011 / STCC5021は、ソフトウェア制御によるシャットダウン状態
にあるPCでも、USBポート経由の携帯型機器の充電を可能にすることで、省エネ
ルギーと二酸化炭素排出量削減をさらに一歩進めます。両製品は、PCがシャット
ダウン状態でも動作するUSB接続検出機能を備えており、携帯型機器等が接続さ
れたことを検出することができます。この機能により、PC側の充電用電源回路を
USB充電のために起動させることが可能です。また、両製品には電流モニタ機能
があり、充電完了時には電源を切断するため、エネルギーを最大限節約すること
ができます。他の充電器エミュレータICの場合、USB機器を充電するには、PCを
動作モードまたはスリープ・モードにする必要があるため、シャットダウン・
モードの場合と比較して消費電力が多くなります。

STCC5011 / STCC5021が搭載するPCシャットダウン状態でのUSB接続検出機能は、
USB経由の充電における電力効率の向上と共に、エンド・ユーザの利便性を高め
ます。さらに、USBポートがアクティブ状態で携帯型機器の接続を待っている間、
両製品による消費電力は、他の充電器エミュレータの16分の1で済みます。その
ため、消費電力や通常利用時のPCバッテリ寿命への影響を最小限に抑えると同時
に、利便性の高いUSB経由の充電機能を提供することが可能になります。両製品
は、PCバッテリの完全な放電を回避するためのタイマ回路を備えているため、
バッテリのみでPCを使用している状況でも、安全に充電することができます。

STCC5011は、充電電流が1Aに制限されており、Apple社のiPod(R)やiPhone(R)に
適しています。一方、STCC5021の充電電流の制限値は2Aのため、iPodとiPhoneに
加え、iPad(R)を充電することができます。両製品は、USBのバッテリ充電規格で
あるBC1.2とUSB2.0、USB3.0に準拠する他、電気電子機器廃棄物の削減と環境
保護を目的として、USB経由の充電を要求する中国の通信規格YD/T 1591-2009に
も準拠しています。また、BlackBerry(R)充電モードやApple(R)デバイダ・
モード(上述した1A / 2Aでの充電用)といった機能により、各社独自の充電器
にも対応しています。

STCC5011 / 5021の特徴
・充電器エミュレーション・プロファイルの選択可
・USB2.0準拠USBデータ・スイッチ(帯域幅: 1000MHz)
・低オン抵抗のパワー・スイッチ(60mΩ)
・各種保護機能(過熱保護、短絡保護、UVLO)
・DCP(Dedicated Charging Port) / CDP(Charging Downstream Port)モード
 での充電表示フラグ

PCのACPI(Advanced Configuration & Power Interface)モードにおける動作
・ACPI S3モード(PCスリープ・モード)時にリモート・ウェークアップ対応
・ACPI G2モード(シャットダウン / ソフトオフ、またはS5)時に機器の接続
 検出

STCC5011 / STCC5021は現在量産中で、VFQFPNパッケージ(16ピン、3 x 3 x
0.8mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約0.75ドルです。

STのUSB充電器エミュレータの詳細は、 (リンク ») をご覧
ください。

(1)  IEC 62684
(2)  (リンク »)

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロ
セッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供
する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上
は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( (リンク ») )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216

プレスリリース提供:PRTIMES (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]