フリースケール、家電や高信頼性のアプリケーション向けに、インダストリアル品質の32ビット・マイクロコントローラを発表

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社

From: PR TIMES

2013-08-01 14:30

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、ARM(R) Cortex(TM)-M0+プロセッサを搭載した業界初の5V電源32ビット・マイクロコントローラ「Kinetis(キネティス)Eシリーズ」を発表しました。この新しいKinetis E シリーズ・マイクロコントローラは、白物家電および産業アプリケーションなどにおいて8ビットおよび16ビットのマイクロコントローラに限定されていたシステムの電磁ノイズ耐性を備え、かつ優れたエネルギー効率とコード密度を実現します。

新しいKinetis Eシリーズ製品は、食器洗い機、冷蔵庫、ホームおよびビル管理システム、モータ制御用ファン、業務用コンバータなど、一般的に高ノイズ環境となるアプリケーションでの使用に理想的です。このデバイスの堅牢な設計と32ビットの処理性能を活用すれば、従来ならば複数のマイクロコントローラを必要としていた処理機能を単一のデバイスで実行することができます。さらに、ピン間隔を広くとったパッケージと静電放電(ESD)特性の優れた保護性能により単層の基板設計が可能であるほか、回路保護用の外部コンポーネントが不要であるためにシステム・コストも削減されます。

フリースケールのマイクロコントローラ・グループVPでマーケティング・ビジネス開発部門担当であるブランドン・トラニーは、次のように述べています。「32ビット・マイクロコントローラは、これまで低電圧の用途に利用され、工場や多くの家庭などにおける厳しい電磁気環境での信頼性が疑問視されてきました。Kinetis Eシリーズのマイクロコントローラは、インダストリアル基準の信頼性および温度特性に関する要件への適合を可能にする先進の電磁気適合性(EMC)と静電放電(ESD)に対する保護機能を搭載しており、低コストと高性能を両立して利用範囲を拡大します。」

フリースケールは、ヨーロッパ市場で義務付けられている家電製品向けの安全規格IEC 60730 Class Bにお客様の製品が準拠できるように、ハードウェア機能(Kinetis Eシリーズ・マイクロコントローラ)と耐障害性を備えた認証済みのソフトウェアの両面からサポートします。

Kinetis KE02マイクロコントローラの主な特長
・ EMCとESD保護機能による堅牢なノイズ耐性、およびインダストリアル品質の信頼性と温度特性に関する要件への適合
・ 傑出した電気的ファスト・トランジェント/静電放電(EFT/ESD)性能
・ Flash、RAM、レジスタ、ウォッチドッグ、およびクロックのテスト
・ 2.7V~5.5Vの電源電圧および-40℃~+105℃の周辺温度範囲
・ 最大20 MHzで動作するARM Cortex-M0+コア
・ 32ビット x 32ビット演算を1サイクルで実行する乗算器
・ 1サイクル・アクセスのI/Oポート
・ 最大64 KBのFlashメモリ
・ 256バイトのEEPROM
・ 最大4 KBのRAM

Semico Researchの技術チーフであるTony Massimini氏は次のように述べています。「32ビット・マイクロコントローラ・ファミリをこのような過酷な環境で、しかもこの価格で利用できるとは驚きです。利用者は、Kinetis Eシリーズのマイクロコントローラにより性能をさらに強化できるほか、より先進的な開発ツールおよびARM Cortex M0+コアに対応する多彩なエコシステムを利用することが可能になります。市場は32ビット・ソリューションへの移行を進めていますが、この堅牢性に優れた5Vマイクロコントローラがあれば、信号とノイズの問題が常に障壁となっているシステムでも32ビットに切り替えることができるでしょう。」

世界クラスのソフトウェア・サポートによる設計自由度
Kinetis Eシリーズ・マイクロコントローラには、フリースケールのFRDM-KE02Z Freedom開発プラットフォーム、Processor Expertコード開発ソフトウェア、および簡単な操作でソフトウェア・ライブラリを選び出すことができるソフトウェア開発キットなど、世界クラスの開発サポートが用意されています。低コストのFreedom開発プラットフォームは、フリースケールのマイクロコントローラを迅速に評価してプロトタイプを製造する作業を簡素化する手段として利用することができます。それ以外にも、ソフトウェア、ツール、トレーニングにすぐにアクセスできる幅広いARMエコシステムによるサポート、およびIAR Embedded WorkbenchとKeil MDK-ARM(TM) Microcontroller Development Kitなどパートナーによる開発ツールなど、便利に利用できるさまざまなサービスがあります。また、高性能で最適なCoreMark(R)/mAの電力効率を備えたミドルウェアとソフトウェアのライブラリなどの開発リソースも利用可能です。

価格と供給
Kinetis Eシリーズの最初のデバイスである64ピンQFPパッケージのKE02は現在出荷中です。KE02マイクロコントローラ・ファミリの1万個購入時の1個あたりの参考価格は、78セント~1.13ドル(USD)です。フリースケールのFRDM-KE02Z Freedom開発プラットフォームもすでに出荷を開始しており、参考価格は12.95ドルです。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、 (リンク ») をご覧ください。

Freescale、Freescaleのロゴマーク、およびKinetisは、Freescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Offの商標、または登録商標です。 ARMおよびCortex はARM Ltd.またはその子会社の商標または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名またはサービス名はそれぞれ各社の商標です。
(C)2013フリースケール・セミコンダクタ・インク

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