格安SIMカードの認知度は半年で約4ポイント増の31.3%、 利用率は1ポイント増の5.8% ~格安SIMカード利用に関する調査結果~

株式会社インプレスホールディングス

From: PR TIMES

2014-12-24 12:00



インプレスグループでIT関連出版メディア事業、及びパートナー出版事業、デジタルメディア&サービス事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関本彰大)のシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、NTTコム リサーチ(NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社)と共同で、MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMカードに関する調査を実施し、その調査結果を発表いたします。

スマートフォンなどのモバイル機器のデータ通信料金を節約できるとして注目が集まっているMVNOの格安SIMカードですが、容量の増設などのプラン内容向上やSIMフリー端末とのセットプランの登場、大手事業者の参入が相つぐなど、活況を呈しています。インプレス総合研究所は2014年6月にも同テーマでの調査を実施しており、この半年の変化を中心に発表します。

■格安SIMカードの認知度は半年で約4ポイント増の31.3%、利用率は1ポイント増の5.8%
格安SIMカードの認知度は、「よく知っている/人に説明できる」が8.1%、「だいたい知っている」が23.2%となり、両者を合わせた認知度は31.3%となりました。2014年6月からは3.9ポイント増加しています。「現在利用している」との回答は5.8%となり同じく1.0ポイントの増加。格安SIMの利用者は限定的ではありますが、認知度、利用率ともに着実に増加しています。
性年代別に見ると、男性30代~40代での認知度が5割を超えており、利用率も男性30代が12.4%で最も高く、男性40代が10.9%で続いています。

■格安SIM利用者の4割は過去に携帯電話会社との契約で利用していた端末を使用
格安SIMカードの利用者に利用状況を聞いたところ、格安SIMカードを挿して利用している端末は、「スマートフォン(Android)」が64%と高く、以下、「iPhone」、「モバイルWi-Fiルーター」と続いています。また、利用している端末の購入は、「過去に携帯電話会社との契約で利用していた端末」が38%で最も高く、「SIMフリーの端末を新規に購入」が31%で続きます。
一方、格安SIMカード利用者が普段持ち歩いている端末をみると「スマホ・フィーチャーフォン」の組み合わせが33%で最も高く、通話用とデータ通信用の端末を分けていると考えられます。その他、「単一のスマートフォン」が20%、「複数のスマホ・タブレット」が11%と続きます。調査対象者全体の数値を比較すると大きな違いが見られます。

■利用料金は低価格化傾向で、7割が月額1500円以下
月額の利用料金(オプション等も含む合計金額)では、49%が「501円~1000円」と回答しており、半年前と同様にこの価格帯が半数を占めています。また、1500円以下の合計の比率は半年で8ポイント増加して70%となり、ユーザーの料金は低下傾向にあります。
また、データ通信以外の機能やサービスで利用しているものは、SMSと音声通話が25%となっています。

■3割のユーザーは格安SIMカードの事業者変更や追加経験がある
現在利用している格安SIMカードのサービスでは「OCN」が36%で最も高く、「IIJmio」が28%、「BIGLOBE」が11%の順で続きます。
格安SIMカードは新しい料金プランが次々に登場する上、多くの場合で利用期間の定めがないことから、事業者を変更するハードルは高く無いといえます。これまでに格安SIMカードで事業者を変更したり追加したりした経験を聞いたところ、3割のユーザーは変更や追加経験があると回答しています。
格安SIMカードを選ぶ際のポイントでは「料金プラン」が86%で突出して高く、「高速通信のデータ量(1か月)」と「高速通信のデータ量(1日)」が36%で続きます。価格と通信量が主要なポイントとなっています。その他、「NTTドコモの高速回線が利用可能」や「事業者の信頼性」、「契約後のプラン変更が無料」といった項目が上位に挙げられています。

■格安SIMを利用しない理由は、「携帯電話会社との契約が残っている」と「新たな端末が必要」
一方、利用状況で「検討したが利用していない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「携帯電話会社との契約が残っている」が36%、「利用できる端末を新たに入手する必要があった」が35%で並んで高く、半年前と比較すると漠然とした要因ではなく、より現実的な要因が上位にランクインしているといえます。
また、格安SIMカードの認知者に、端末の入手に対する不満を聞いたところ、「対応する端末がわかりづらい」が34%、「SIMフリーで魅力的な端末が少ない」が32%、「SIMフリーで魅力的な端末が高い」が23%となっており、半年前と傾向は変わっていません。

■非利用者の興味関心度は29.3%で、1.2ポイント増
格安SIMカード非利用者に対して、格安SIMカードの概要を簡単に説明した上で興味・関心の有無を聞いたところ、「非常に興味・関心がある」が6.5%、「興味・関心がある」が22.7%となり、格安SIMカードに興味・関心度は合わせた29.3%となりました。2014年6月の調査からは1.2ポイントの微増にとどまっています。

■総括
格安SIMカードの認知度は31.3%(半年前から3.9ポイント増)、利用率は5.8%(同1.0ポイント増)と、ともにまだ限定的な状況ではありますが、この半年でみると着実に増加しています。また、検討したが利用に至らなかった人の理由もより現実的な理由が上位となり、認知者の理解も深まっているといえます。
一方で、容量の増加や新たな料金プランの登場などにより、ユーザーの月額の料金は低価格化傾向にあります。また、格安SIMカード利用者のうち事業者を変更・追加したことがあるのは3割となっており、新規ユーザーの獲得に加え既存利用者の維持もより重要となり、事業者間の競争も激化してくるとみられます。
他方、簡単な説明を加えた上での非利用者の興味関心度は29.3%となり、サービスの認知が広がることにより利用率も上がる可能性があります。しかしながら、最近ではSIMカードと端末をセットにした料金プランも数多く出ていますが、利用する端末についての課題は依然として残っています。

[調査概要]
調査対象 :NTTコム リサーチの保有する消費者モニター (リンク »)
有効回答数 :1,112サンプル
サンプリング :性年齢階層別インターネット利用人口構成比に整合するように抽出
調査手法 :ウェブアンケート
調査期間 :2014年12月8日(月)~12月10日(水)
調査企画 :株式会社インプレス インプレス総合研究所
調査実施機関 :NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社


【株式会社インプレス】 (リンク »)
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【本件に関するお問合せ先】
株式会社インプレス インプレス総合研究所 担当:柴谷
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