先進的な産業機器の実現に貢献する高性能・高出力モータ・ドライバを発表

85V / 10Aのパワー段とデジタル・モーション・エンジンを高度に集積したpowerSTEPが、スムーズな動作と正確な位置決めを実現



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STマイクロエレクトロニクス（NYSE：STM、以下ST）は、高定格電力アプリケーション向けの小型モータ制御を実現するpowerSTEPドライバを、PCIM Europe 2015に出展しました。システム・イン・パッケージであるこの高集積ステッパ・モータ・ドライバは、最大500W/cm2の優れた電力密度を特徴としており、柔軟性と堅牢性を維持しながら、高性能かつ高信頼性でコスト・パフォーマンスに優れたシステム設計を可能にします。

powerSTEPは、システム・イン・パッケージ（14mm x 11mm）にモータ駆動用の制御回路ならびに全てのパワー段を集積しているため、外付け部品を最小限に抑えることができます。同製品は、高電力アプリケーション（最大85V / 10A）向けに集積度を高めた初の製品で、自動化装置、工業用ミシン、舞台照明、監視システム、ホーム・オートメーション等の産業機器におけるモータ制御ICの役割を大幅に拡大します。

パワー段は16mΩ（標準値）の低内部抵抗（RDS(ON)）を特徴とする8個のMOSFETで構成されており、熱効率を最大化すると共に熱損失を最小化することができ、温度管理を簡略化することができます。集積されている制御ICは、インテリジェントなモーション・エンジンを搭載しており、通常はメイン・システムのマイクロコントローラ（マイコン）で実行される演算を実行します。そのため、マイコンの選択肢が大きく広がると共に、ソフトウェアとファームウェアの設計も簡略化されます。

同製品は、非常にスムーズかつ静かなモータ動作で高精度な位置決めを可能にするSTの特許取得済み電圧モード・モータ制御や、必要に応じて予測的制御と適応型減衰アルゴリズムによる高度な電流モードの使用といった柔軟性を提供します。また、1ステップ当たり128マイクロステップの分解能は、今日使用されている最高性能のステッパ・モータ・コントローラと同等の精度です。

業界標準のSPI接続により、容易なプログラミング、電流検出管理およびセンサレス・ストール検出が可能です。powerSTEPは、必要な外付け部品を最小限に抑えるため、制御用ディスクリート部品およびパワー段部品の使用時よりも、基板スペースが最大50%削減されます。また、powerSTEPは、包括的な保護機能を内蔵しており、極めて堅牢かつ信頼性の高いソリューションです。

POWERSTEP01は現在量産中で、VFQFNパッケージ（14mm x 11mm）で提供されます。単価は、1000個購入時に約4.5ドルです。また、高度なアプリケーション設計を支援する評価ボードであるEVLPOWERSTEP01も提供されています。

STのpowerSTEP高電力モータ・ドライバは、ニュルンベルグ（ドイツ）で開催されたPCIM Europe 2015（2015年5月19日～21日、ホール9 / ブース551）に出展されました。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング　ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（ (リンク ») ）をご覧ください。

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