スマート・ドライビングの可能性を広げる新しい車載用マイコンを発表

STマイクロエレクトロニクス

From: PR TIMES

2016-05-17 09:20

・ボディ制御とセキュリティ用途向けに性能、耐久性、安全性を向上
・ゲートウェイやボディ・コントロール・モジュールを小型化、スマート化、軽量化



[画像: (リンク ») ]



多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、よりセキュアかつコネクテッドな自動車を可能にする新しい車載用32bitマイクロコントローラ(マイコン) SPC58ファミリを発表しました。

低消費電力とリアルタイム処理性能に優れたこの車載用マイコン・ファミリは、Power Architecture(TM)を採用した製品としては世界で初めて最先端の40nm Flash混載プロセスを採用しており、ボディ制御用およびセキュリティ用途向けに開発されました。同製品ファミリは、Flashメモリ(512KB~6MB)の容量別にSPC58 Bライン、SPC58 CラインおよびSPC58 Gラインの3つの製品ラインで構成されています。

高い拡張性を持つSPC58ファミリは、広帯域化や強力なセキュリティ対応といった増大する車載ネットワークへの要求に柔軟に対応します。また、イーサネットおよびISO CAN FD(1) 通信インタフェースに、最新のハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)技術を組み合わせており、エレクトロニック・コントロール・ユニット(ECU)を不正アクセスおよび悪意ある攻撃から防御します。

ST独自の40nm 内蔵Flashメモリ技術は、高性能と車載グレードに対応した優れた信頼性を超小型パッケージで実現する理想的な方法で、車載ゲートウェイおよびボディ・モジュールの高性能化、小型化、軽量化に貢献します。

STのオートモーティブ・デジタル事業部ジェネラル・マネージャであるFabio Marchioは、次の様にコメントしています。「新しいSPC58ファミリは、既に車載機器メーカーや自動車メーカーに幅広く採用されているSPC56ファミリの実績を基盤としており、自動車業界における車載セキュリティと車載ネットワークの新たな基準を確立します。次世代のスマート・カーには、高性能、低消費電力、高セキュリティおよび堅牢性を兼ね備えた車載用マイコンを実装した電子システムが欠かせません。SPC58ファミリの各製品ラインは、こうしたニーズに対応するソリューションで、次世代車載コントローラをリードします。」

ボディおよびセキュリティ用途向けに最適化されたSPC58ファミリは、業界最先端の優位性を拡張性の高い製品ラインで提供します。

・ASIL-B(Automotive Safety Integrity Level:自動車安全性レベル)準拠
・市場最多のチャンネル数を持つISO CAN-FD / イーサネット通信インタフェース
・マルチコア・アーキテクチャ、システム・クロックの引き上げ、メモリ・アクセスの高速化により、前世代製品の2倍の性能
・最先端の40nm Flashメモリ技術により、高集積・高性能を超小型パッケージ(最小32ピン)で実現
・カメラやテレマティクスのホストマイコンに最適
・スタンドアロンまたはセントラル・ゲートウェイ用途に最適
・悪意ある攻撃に対して最も強力な保護機能を提供する内蔵HSMおよび関連セキュリティ・ファームフェア(2)
・ワイヤレスでソフトウェア更新を可能にするOTA (Over the Air)機能をサポート(オプション )
・SPC56で使用したソフトウェア、開発ツール、ハードウェア資産をSPC58で容易に再利用できる優れた移植性

Fabio Marchioは、次の様に付け加えています。「未来のコネクテッド・カーは、トランスミッション、高度運転支援システム(ADAS)、フロント・パネルなどの自車内システムから、路側器・非常用サービス・他車といった、あらゆるモノと通信するようになるでしょう。同時に、最高水準のセキュリティを確保する必要があります。性能、コネクティビティ、セキュリティおよび拡張性を最適に組み合わせた車載用マイコン SPC58によって、自動車メーカーおよび車載機器メーカーは、より安全で環境に配慮した、快適な運転を実現するための新たな基準を確立することができます。」

新しいSPC58ファミリは、スタンドアロン型のセキュア・エレメントを含むセキュリティ機能を搭載した製品を提供するというSTの包括的戦略の一部となっています。

現在、SPC58 Bライン、Cライン、およびGラインはサンプル出荷中で、2017年第1四半期に量産が開始される予定です。

(1)International Standards Organization、Controller Area Network、Flexible Data-Rate
(2)デジタル・セキュリティ技術に関するSTの主導的地位は、アメリカ国立標準技術研究所(National Institute for Standards and Technology:NIST)によって実証されています。NISTの最新のSHA3暗号化技術は、STの暗号専門家らによる取り組みを基盤としています。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2015年の売上は69.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( (リンク ») )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
オートモーティブ製品グループ
TEL : 03-5783-8260 FAX : 03-5783-8216

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]